WACKが今年の3月に開催した、九州の離島・壱岐島での“アイドルを目指す少女たちによるオーディションサバイバル合宿”の模様と、その裏で起きた第2期BiS解散とその後に密着。
俺はまったく知らなかったが、その“オーディションサバイバル合宿”はニコ生で24時間配信され続け、約230万人という前代未聞の来場者数を記録したという。
なのでこのオーディション/合宿についてはリアルタイムでニコ生を観ていたという人も少なくないかも知れない。
(このブログを読んでいる人でそういう人がどれくらいいたかはわからんとはいえ)
ともあれこの映画では、その生配信では見ることが出来なかった(はずの)部分も赤裸々に描かれている。
その“オーディションサバイバル合宿”の模様が、実にエグい。
合宿に入る前の事前選考の時点でとんでもない数の参加者が押し寄せ、その大半が面接でハネられる。
30人に満たない少女たちが候補生として選出されるものの、合宿開始前に過呼吸でぶっ倒れて脱落する者あり、直前に辞退して帰ってしまう者あり。
無事(?)合宿に参加した候補生たちにも、過酷な試練が待ち受けている。
それは歌やダンスだけではない。
運も含めたすべてを選考基準とするオーディション/合宿の中で、毎日脱落者が発表され、候補生はどんどん絞り込まれていく。
そこにBiSで“戦力外通告”を受けたメンバーも参加し、少女たちの日々は苛烈を極めていく。
戦力外通告を受けたBiSメンバーは、このオーディションで這い上がれなければBiS脱退が決められている。
その試練は、理不尽と言えばあまりに理不尽。
「何故マラソン?」
「何故メロンパン?」
「何故腹筋?」
「なんだこの禅問答みたいな“圧迫面接”は…?」
「第2期BiSの解散…コレは本当にメンバー全員の総意と言えるモノなのか?」
映画を観ている間、頭の中に「?」が幾つも浮かんでしまった。
一方で、85分の上映中、まったく目を離すことが出来なかった。
「メンバーも運営も、ここまでやらねばならんのか…」
運営を束ねるWACK社長、渡辺淳之介は、ここでは極悪な大悪役にさえ見える。
しかしこの映画のプロデューサーは他でもないその渡辺。
全部を受け止めたうえでのこの映画、ということか。
そしてメンバーを一新した第3期BiSがスタートする一方で、解散した第2期のメンバーにはWACKに残る者あり、去る者あり。
残ったメンバーにも去ったメンバーにも、いかなる未来が待ち受けているのか。
「映画野郎」でいう“絶望映画”の系譜に含めてもイイような気がする作品。
一方でそこにあるのはむき出しのRAWなエナジー。
俺にはあまり気の利いたことは言えそうにない。
ともあれ気になった人は観た方がイイ。
『IDOL-あゝ無情-』、11月1日(金)より、テアトル新宿他にて全国順次公開。
予告編はこちら↓
https://youtu.be/C3hQC38NuFk
(C)WACK INC.
(2025.10.27.改訂)
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