結局今まで一度も回してない。
コレと一緒に回せるようなレコードをあんまり持ってなくて。
(前に紹介したジョージ・ハリスンとか、そういうのけっこうあるなー)
THE DOOBIE BROTHERSの8thアルバム『MINUTE BY MINUTE』収録曲。
シングル、アルバム共に全米1位の大ヒット。
マイケル・マクドナルドとケニー・ロギンスの共作曲で、ケニーの1stソロ・アルバム『NIGHTWATCH』(1978年)に収録されたのが先だったという。
洋楽を聴き始めてしばらくの間は、THE DOOBIE BROTHERSと言えばパワフルなギター・バンドだった初期に限る、と頑なに思っていた。
マイケル・マクドナルドが歌う後期なんてとてもじゃないが聴けたもんじゃない、と。
ところが…20年以上前のこと、バンドのヒストリーをまとめたヴィデオを観る機会があって。
オープニングで、各時代・各編成のバンドが演奏する「Listen To The Music」を延々とつないでみせるという趣向があり。
それを観て、メンバーが変わっても音楽性が変わっても、それはいきなり舵を切ったのじゃなく連綿とつながって来た足跡だったのだなあとか思い。
今では後期のDOOBIE BROTHERSも大好き。
この時期のメンバーはパトリック・シモンズ(ギター、ヴォーカル他)、ジェフ・バクスター(ギター)、タイラン・ポーター(ベース)、マイケル・マクドナルド(キーボード、ヴォーカル)、ジョン・ハートマン(ドラム)、キース・ヌードセン(ドラム、ヴォーカル)の6人。
オリジナル・メンバーは既にパトリックとジョンの二人だけになっていた。
トム・ジョンストン(ギター、ヴォーカル)の離脱で、ジェフ参加後のトリプル・ギター体制が崩れ、マイケルのヴォーカルとキーボードをフィーチュアしてサウンドがソフィスティケイトされて行き。
(オリジナル・メンバーがバンドの3分の1、一方この時点でSTEELY DAN出身者も3分の1)
『MINUTE BY MINUTE』はマイケルが加入して3作目のアルバムだった。
改めて聴くと、確かにAOR的ではあるものの。
ツイン・ドラム+当時のロック・バンドでは珍しかった黒人のベーシストによる腰の強いリズムは健在だし、そこに乗るマイケル・マクドナルドの歌唱も、黒人音楽の影響を見事に消化し切った素晴らしい出来。
コーラスも良い。
「What A Fool Believes」という曲名を見ると、“正直者は馬鹿を見る”とか、どうかすると“馬鹿は見る豚のケツ”とかを連想してしまうのは俺だけだろうか。
実際の意味は“ある馬鹿が信じるモノ”みたいな感じか。
去って行った彼女がいつか戻ってくると信じる馬鹿な男の歌。
(ロックにはそういう歌けっこう多いけど、まあまず戻ってきませんからね)
この曲にパーカッションを導入したのはデビュー以来のプロデューサー、テッド・テンプルマンだったそうだが、ツイン・ドラム+パーカッションというリズム・コンシャスなサウンドは、より一層ソフィスティケイトの度合いを強め。
結局末期と再結成後のTHE DOOBIE BROTHERSでは、2台のドラムの間にパーカッション、というステージが観られるようになる。
B面曲「Steamer Lane Breakdown」はパトリック・シモンズ作曲の、初期を思わせる軽快なカントリー・ロック風のインストゥルメンタル。
(2025.10.27.改訂)
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