THE ALLIGATOR BLUESが先月リリースしたライヴ・アルバム。
ワニー(ギター、ヴォーカル)とベニー(ドラム)の二人組(ベニーは今でも“メインサポートドラマー”という位置付けなのだろうか…)になってから5年。
長いような短いような。
その間、音源リリースはシングルばかりだったが、ようやく出たフルサイズのアルバムがライヴ音源。
ライヴの勢いがとにかく凄まじい現在のTHE ALLIGATOR BLUES、最適の解だったのかも知れない。
今年の6月12日、名古屋今池得三でのステージ。
名古屋には何度も行っているTHE ALLIGATOR BLUESだが、得三でのライヴはこの時が初めてだったとのこと。
とにかくラフな勢いに満ちたライヴがそのまま捉えられた1枚になっている。
録音機材(オリンパスのリニアPCMレコーダー)だけが記載されていて、エンジニアリングだのマスタリングだのプロデュースだのというクレジットが一切ない、まさに録って出したそのままのライヴ・サウンド。
収録曲はすべて現在の二人で書かれたレパートリーで、しかも全8曲中の半数は未発表の新曲。
キャリアを重ねたバンドがそこまでの集大成的に出すライヴ・アルバムではなく、限りなくオリジナル・アルバムに準ずる作品。
バンドのリリースの中ではライヴ盤が“〇〇thアルバム”として数えられないケースというのも多いが、例えばMC5の『KICK OUT THE JAMS』がライヴ・アルバムでありつつ紛れもなく彼らの1stアルバムであるのと同様、THE ALLIGATOR BLUESのこのアルバムは彼らにとって前作から5年ぶりの3rdアルバムと認識すべきモノだろう。
で、最新型のTHE ALLIGATOR BLUESは、新曲に顕著なように、かなりファンクに寄った方向性を聴かせる。
いきなり新曲の「Good Stinky」から始まるのだが、そのイントロがまるっきりジェイムズ・ブラウン「Sex Machine」。
「Soul Vibe」も「Soul Power」っぽい。
「Soul Vibe」はむしろPファンクを意識したらしいものの、いずれにしてもJBやPARLIAMENTが人海戦術で作り上げるグルーヴを、ALLIGATOR BLUESは二人で叩きつける。
結果としてファンキーでブルージーでありつつもR&Rでパンク。
そんな勢いが最高潮に達するのは、シングルでもライヴ録音だった「Love you tender」。
12分に渡る大熱演。
ベニーの連打が何発炸裂するのかは、実際に聴いてみていただきたい。
そんな具合でひたすら熱い1枚ながら、もっと熱いのが実際のライヴであることは言うまでもない。
このバンド、未見の方は是非一度ライヴを体験されたし。
(そんなにしょっちゅう演ってないんだけど)
紙ジャケ、しかもデザインが2種類あるという無駄に気合入りまくった装丁もナイス。
『W.B.Vibe』、10月18日よりライヴの物販及びバンドの公式サイトでの通販で発売中。
(2025.11.2.改訂)
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