訃報続く

nibs.jpg先日ちょっとだけ触れたが、吾妻ひでおが10月13日に亡くなってしまった。
食道癌で闘病していたという。
69歳。
俺が初めて読んだのは子供の頃、『ふたりと5人』だ。
そして『シッコモーロー博士』に『ちびママちゃん』に『チョッキン』。
石ノ森章太郎『星の子チョビン』を児童誌でコミカライズしていたのも記憶に残っている。
(TVアニメとはまったく無関係なストーリーだった)
『やけくそ天使』をほぼスルーしていた俺(『ぶらっとバニー』は読んでいたのに)が、TVアニメ化された『ななこSOS』(木藤玲子は今何処に…)を観たのと『不条理日記』と『海から来た機械』を読んだのはほぼ同時期だったと思う。
『不条理日記』はもちろんのこと、『海から来た機械』にも大きなショックを受けた。
“ロリコンブームの火付け役”という評価は今後もゆるぎないのではと思うが、その後のいわゆるロリコン漫画と吾妻ひでおの作品はまるっきり違っていたと思っている。
『失踪日記2 アル中病棟』はこのブログで紹介しようとして結局やめたのを覚えている。
ロリコン云々よりも、美少女を(エロ系の作品でもなんでも)品よくスタイリッシュに描く点では、(方向性は違うものの)江口寿史に先駆けた才能だったのでは。
それにしても、凄絶な人生だったと言うしかない。

24日に八千草薫。
膵臓癌。
88歳。
TVドラマでは『岸辺のアルバム』が代表作と言われるが、俺は当時まだ子供だったので観ていない。
(と言いつつ、原作小説は新聞連載で読んでいた)
もちろん若い頃の美人ぶりは後になってから知ったのだった。
俺が初めてこの人のことを意識したのは、NHKの“連続テレビ小説”でナレーションを担当していた時だ。
確か『ロマンス』の最終話で、ナレーションを務めるだけでなく画面に出て来たと記憶する。
「なんだこの人、おばさんなのにとんでもなくかわいい!」
確証はないものの、それが『ロマンス』だったとすれば1984年なので、当時既に53歳だったはず。
とにかくキュートな人だった、それに尽きる。

26日にはポール・バレアが。
(昔はポール・バレルと表記されていたよな)
肝疾患の合併症とのこと。
71歳。
LITTLE FEATのギター兼ヴォーカル。
70年代のLITTLE FEATではあくまでもローウェル・ジョージを支える存在だったと思うが、80年代に再結成した時、予想以上に良かったので驚いたのだった。
バンドにはビル・ペインとサム・クレイトンが残っているし、LITTLE FEATとしての活動はまだ続くのだろう。

そして31日、名古屋のドゥーム・ロック・バンドnibsのドラマー、片桐伸和が亡くなったという。
くも膜下出血だったとのこと。
年齢は知らないが、まだ若かったはず。
nibsが2017年にリリースした1stアルバム『Toward the Glow』(画像)はこのブログでも紹介した。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201703article_7.html
隙間を活かした、時にジャズ風にもなる自在なプレイは、nibsのBLACK SABBATH直系なドゥーム・ロックの土台を見事に支えていた。
ETERNAL ELYSIUMのサポートを務めたこともあったはず。
とても残念だ。


片桐伸和に限らず、みんな残念だ。
残念だ。


(2025.11.2.改訂)

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