MOTORHEAD参加の一方で、このブログでもライヴ盤『LIVE AT THE ROUNDHOUSE 1975』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201808article_14.html)を紹介したPINK FAIRIES再結成ライヴをやったのが1975年7月。
MOTORHEADを脱退して、これまたこのブログで紹介したPINK FAIRIESの再結成シングル「Between The Lines」(https://lsdblog.seesaa.net/article/201902article_6.html)をリリースしたのが76年9月。
PINK FAIRIESを再び解散したのが77年1月。
で、この7inch。
Wikipediaでは何故かニック・ロウがプロデュースしたと書かれているが、レーベル面には“PRODUCED BY LARRY WALLIS FOR HERSELF”(?)と明記されている。
スリーヴに参加メンバーのクレジットはないものの、ここでのリズム・セクションは当時EDDIE & THE HOT RODSだったポール・グレイ(ベース)とスティーヴ・ニコル(ドラム)らしい。
PINK FAIRIESのアルバム『KINGS OF OBLIVION』(1973年)から顕著だった、ホーンズのように鳴るギターはここに来て極まっている感がある。
実にカッコいい。
それにしても不可解なのは曲のテーマと歌詞だ。
“俺は危険だぜ、夜のストリートを鋤き倒す/何かが起きれば吠えたて、ライトを点滅させる/俺は物陰に座り込んで悪徳を待っているのさ/お前らがミラーの中に俺たちのにやにや笑いを見た時にゃ/黒と白(の車体)が心を折るぜ/何せ俺は警察車両だからな”
警察とは一番仲良くないはずの、ノッティングヒルゲイト界隈のミュージシャンが、なんで“俺はパトカー”なんて歌を作ったんだろうか…。
多分“FOR HERSELF”と並んで、ラリー・ウォリス一流の諧謔や皮肉によるモノかと。
B面は、ラリー・ウォリスがMOTORHEADのために書き、MOTORHEADのお蔵入りとなった幻のアルバムのタイトル曲ともなった「On Parole」。
リズム・セクションのせいもあって、MOTORHEADヴァージョンよりもパブ・ロックっぽいというか。
しかしコレも非常にカッコいい。
このシングルを引っ提げて、ニック・ロウ、エルヴィス・コステロ、レックレス・エリック、イアン・デューリーとのパッケージ・ツアー“Live Stiffs Tour”に打って出たラリー・ウォリスだった。
その時の演奏は、これまたこのブログで紹介したライヴ盤『LIVE STIFFS LIVE』(1978年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201608article_2.html)に収録されている。
そしてスティッフのハウス・プロデューサーとしてレックレス・エリックやTHE ADVERTSのプロデュースを手掛け、ソロ・アルバムにも着手したラリーだったが。
スティッフとのソロ・アルバム7枚という条件にビビって(?)契約を渋った結果、その後のキャリアが水泡に帰す羽目に。
レミーよりも遥かにレイジー、かつとんでもなくひねくれたセンスの持ち主だったらしいラリー…その後はライヴの度にバンド名が違うような活動を経て、87年のPINK FAIRIES再々結成まで10年近くアンダーグラウンドに潜伏し続けることになるのだった。
(2025.11.21.改訂)
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