今月初、今年2回目のHEAVEN'S DOOR。
ハコの企画「CHAOTIC soup」。
一番手、strange world's end。
ギターがヴォーカルを兼ねるトリオ。
歯切れのいいドラムがアンサンブルをリードし、ブンブン唸るベースとかなりテクニカルで時にノイジーでもあるギターが乗る。
演奏は3人ともかなり上手い。
出ない高音を振り絞って叫ぶヴォーカルは好き嫌いが分かれるだろう。
こういうのをエモいと感じる人もいるかも。
二番手はheight。
これまたギタリストが歌う女性3人組。
俺は初めて観たが、もう10年以上やっているらしい。
ちょっとニューヨーク・パンクっぽくもある奇妙なリフに乗せて、素直な発声の歌声を聴かせる。
インストゥルメンタルもあったり、かと思えば2ビートでドカドカぶっ飛ばしたりも。
コーラスはほとんどドラマーが担当していて、ベーシストの前にあるマイクはコーラスよりもMCに役立っていた。
三番手に蜂鳥あみ太=4号with大須賀聡。
10年近く前に蜂鳥姉妹のライヴを観ているが、ソロでのステージは初めて。
アコースティック・ギター1本をバックに、全身網タイツでシャンソンを歌う。
とはいえいわゆるシャンソンそのものとも言えず。
1曲目からクルト・ワイルだったり、デイヴィッド・ボウイ「Life On Mars」の日本語カヴァーがあったり。
更にはブルガリアの変拍子民族音楽(11拍子とか7拍子とかのインストゥルメンタル)に日本語詞を乗せて超高速で演奏したり。
それらを歌いながらMCでもパフォーマンスでもまあ笑わせてくれる。
一方で演奏・歌唱とも相当の実力で、特にギターの超絶技巧には目を見張った。
トリ前がSHOWKYOS ME。
ヴォーカリストを失ったPAPAPA+例のK解散後はステージから遠ざかっていた狩野葉蔵による新バンド。
もっとも、俺が観られずにいる間に結成から1年ほど経ってしまい、今ではもう新バンドとも言えないけど。
(既に25曲ほどのレパートリーがあるという)
例のK同様、ドラム・セットにはタムが1個逆向きに取り付けられている…が、今回のステージでは本番で葉蔵がそれを叩くことはなかった。
マラカスやタンバリンなどを振り回しながら、あまり正面を向かずに歌う葉蔵は中学生棺桶~例のK時代と違って、ほとんどMCをしない。
最初に「あざっす!」と一言、その後も「SHOWKYOS MEとかいうバンドです、よろしくお願いします」とか「もう1曲やって終わります」とかそれぐらい。
ともあれ後期のPAPAPAが聴かせていたハードなサウンドに、葉蔵の強靭な声。
それでいて楽曲はPAPAPAとも例のKともまったく違い。
コレはかなり強力なバンド。
しかし個人的に一番盛り上がったのはスティーヴィー・ワンダー…というよりもBECK BOGERT & APPICE「Superstition」日本語カヴァーで、この面子ならまだまだこんなもんじゃないだろう、と思ったのも確か。
是非また観たい。
そしてトリはゲルチュチュ(画像)。
パーカッションとキーボード(元・曇ヶ原~雷音舎の赤羽あつみ)を加えた7人でステージ上(下も)を埋め尽くす。
ゲルチュチュを観るの自体今年初めてで、この編成を観るのも初めて。
「狼になりたい」が1曲目というわりと珍しいセットは、約35分で4曲。
3曲目まではそれぞれ約10分。
増員の効果でファンキー度が相当アップ。
一方でパンク度が減退するでもなく。
ハッチ(ヴォーカル)は持病の調子が悪いとのことで出番の前後はつらそうだったが、ステージではいつものように大暴れ。
赤羽も狂気のアクションで鍵盤をしばき倒す。
プログレッシヴ・ファンク・パンクというかなんというか。
人数が多いのに各楽器のヌケがかなり良かったのは、PAの上手さだろう。
ライヴを観ながら、サックスもう1本とかトランペット加えて2管だったらとか、女性コーラス入ったらとか、頭の中でいろいろ妄想していた。
(それだと限りなくJAGATARA状態になって行くではないか…)
しかし内容の割にお客あんまり多くなかったなあ。
今のゲルチュチュなんか、かなり踊れる音を出してるのに。
追記:
SHOWKYOS MEの活動は続かず。
狩野葉蔵は新編成で中学生棺桶を復活させている。
(2025.11.28.)
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