AC/DC/ROCK IN BLACK(2002)

ACDC ROCK IN BLACK.jpgAC/DC初来日公演の模様を捉えた…はい、ブートです。
『BACK IN BLACK』風の黒地に浮世絵をあしらった、地味ながらもしゃれたジャケットのデザイン。
インサートには美麗な写真が配され、収録のどの曲がどのアルバムからなのかのクレジットも完備。
(しかも初期のアルバムはオーストラリア国内盤と海外盤、両方のジャケットが掲載されている)
で、盤自体はCD-Rという…。

初来日ツアーの最終日、1981年2月5日日本青年館でのライヴ。
メンバーは言わずと知れたブライアン・ジョンソン(ヴォーカル)、アンガス・ヤング(リード・ギター)、マルコム・ヤング(リズム・ギター)、クリフ・ウィリアムズ(ベース)、フィル・ラッド(ドラム)という、最強の5人。
ケースには“SOUNDBOARD”と大書されていて、実際音質は非常に良い。

彼らの最大のヒット作となった『FOR THOSE ABOUT TO ROCK(WE SALUTE YOU)』(1981年)のリリース前。
「Sin City」「The Jack」「Highway To Hell」「Whole Lotta Rosie」といったボン・スコット時代のレパートリーはその後もずっと演奏され続けたが、ここでは「Rocker」もプレイされていて、ブライアン・ジョンソン加入後のレパートリーがアルバム1枚分しかなかったこの頃のAC/DCのステージングがよくわかる。
ただし本編10曲ということで、当然ながらライヴの全貌を捉えたモノではない。
とはいえブライアン加入後の公式ライヴ盤はこの来日から10年以上経ってようやくリリースされた『LIVE』(92年:ドラムはクリス・スレイド)しかないワケで、ブライアン加入から間もない、若々しく荒々しい歌唱や演奏が聴けるのは実に貴重。
その後の来日ではくわえ煙草でだるそうにすっぱんすっぱん叩くというイメージだったフィル・ラッドも、ここではえらくエネルギッシュ。
手癖そのものみたいなチャック・ベリー風(?)フレーズをとりとめもなく連発するアンガス・ヤングのギター・ソロは、「Rocker」の最後に披露されている。

最後にボーナス・トラックとして、1979年7月7日にボン・スコットとアンガス・ヤングとマルコム・ヤングがCHEAP TRICKのライヴに飛び入りして「Johnny B. Good」を演っている…というのが収録されている。
CHEAP TRICKのファンクラブ用に1000枚だけプレスされたレコードからのテイクとのこと。
蛇足という気もしなくはないが、とりあえず単純に楽しく聴ける。

ブートは当然ながら違法。
しかし粗悪な作りのモノも多い中で、このブートの丁寧に作られたインサートなんかを見ていると、コレ作った人はAC/DCが相当好きに違いないと想像させられる。
ブートで一儲けというよりは、レアな音源をマニアの手に届けようという気持ちが勝っていたのでは、と思ったり。
でもまあブートはダメなんだけどね。
(俺も買っちゃダメなんだけどさ…)


(2025.11.28.改訂)

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック