RANDY HOLDEN/GUITAR GOD(1996)

RANDY HOLDEN.jpg先日のPLAYGROUND(アンドリュー‟ダック”マクドナルド)に続いて、BLUE CHEER関係者。
ディッキー・ピーターソンが「BLACK SABBATH以前にBLACK SABBATHしてたからな!」と評したBLUE CHEER2代目ギタリストにしてすべてのドゥーム・ロックの祖(?)、ランディ・ホールデンの(前作から26年ぶりの!)2ndソロ・アルバム。

ランディ・ホールデン初期の活動については、以前このブログで書いた記事を御覧ください。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_686.html
ともあれ1945年に生まれ、FENDER Ⅳ~SONS OF ADAM~NEW WING~THE OTHER HALFを経てBLUE CHEERに加入。
ギターを始めた頃にはデュアン・エディ、THE VENTURES、チャック・ベリー、ディック・デイルなどの影響を受けていたという。

SONS OF ADAMではTHE ROLLING STONESの前座も務めていたが(意外というか、キース・リチャーズには多大な影響を受けたという)、カヴァー曲中心だったバンドの活動に納得いかず、その後のバンド遍歴を経る。
BLUE CHEERの3rdアルバム『NEW! IMPROVED!』(1969年)の片面に参加しただけでバンドを脱退。
自身がコントロール出来る自分のバンドをやりたかったのだそうで。
で、クリス・ロッキード(ドラム)とLUCIFERを結成したものの、ソロ名義で『POPULATION Ⅱ』(70年)をリリースしたきりシーンから消える。
当時のレーベルと上手く行かず、録音済みだった『POPULATION Ⅱ』のリリースが遅れる間に破産状態となり、音楽活動に対する意欲を失ったのだとか。

『POPULATION Ⅱ』リリース後にハワイに移住し、音楽から離れてヨットで世界を放浪しながら絵を描いたり魚を釣ったり、という生活だったらしいランディ・ホールデン。
しかし、彼の才能を惜しんだランディ・プラット(再結成CACTUSで来日したハープ奏者? それとも同名異人?)の勧めで音楽活動に復帰したのが1993年。
この2ndアルバムは96年のリリースだが、録音は93年らしい。

『POPULATION Ⅱ』の録音に参加していたロバート・バウアー(ベース)とポール・ウェイリー(ドラム:BLUE CHEERのオリジナル・メンバー)が参加している。
(よく連絡ついたな…)
そもそもランディ・ホールデンがBLUE CHEERに参加したのも、ポールの人柄やプレイが大好きだったからなのだそうで。
他に女性ヴォーカルと、更になんとBLOOD FARMERSのギタリスト、デイヴ・ディプレイヴドが12弦アコースティック・ギターでゲスト参加。

で、『POPULATION Ⅱ』から26年を経てリリースされたアルバムは、ほとんど時代錯誤なまでのサイケデリックなハード・ロック。
(とはいえ楽曲はBLUE CHEER~『POPULATION Ⅱ』での重厚長大さとは違い、いずれも4~5分とコンパクトにまとめられている)
そしてここでのギターやヴォーカルは、明かにジミ・ヘンドリックスの影響を感じさせるモノ。
「Wild Fire」なんかは思いっきり「All Along The Watchtower」っぽかったり。

『POPULATION Ⅱ』のような、ロック史上の裏名盤という感じではないものの。
しかし充分に傑作だと思う。
ディッキー・ピーターソンは2010年、ポール・ウェイリーは昨年に亡くなっているが、ランディ・ホールデン、そしてBLUE CHEERの前任ギタリストだったリー・スティーヴンスはどちらもまだ活動している模様。
(07年のアルバム『RAPTOR』にはSONS OF ADAM~LOVEのドラマーだったマイケル・ステュアートが参加している)


(2025.12.8.全面改訂)

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