BLUE OYSTER CULT/NAIL YOU DOWN(1992)

BLUE OYSTER CULT NAIL YOU DOWN.jpgBLUE OYSTER CULTのブートCD。
ブートレグの名門(?)オー・ボーイから。

1983年7月24日、カリフォルニア州パサデナのPERKINS PALACEでのライヴ。
裏ジャケットにはアルバート・ブシャール(ドラム)を含む5人の姿があるが、実際にはこの時期のドラマーは同年のアルバム『THE REVOLUTION BY NIGHT』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1999.html)で叩いていたリック・ダウニー。
元々はラジオ局・RKOの「CAPTURED LIVE」という番組で放送された音源。
なので音質は極上。
しかし完全収録ではない。

1stアルバム『BLUE OYSTER CULT』(1972年)収録の「Stairway To The Stars」からスタートし、8曲目の「Cities On Flame With Rock And Roll」まで、1曲を除いて初期3作の楽曲ばかりが収録されている。
当時の最新作だった『THE REVOLUTION BY NIGHT』からの曲がない。
しかし実際のライヴでは、7曲目「7 Screaming Diz-Busters」の後に「Take Me Away」「Veins」「Feel The Thunder」と『THE REVOLUTION BY NIGHT』楽曲がプレイされてからの「Cities On Flame With Rock And Roll」、という曲順だったらしい。
83年のライヴなら83年のアルバムの曲演っててなんぼじゃん?
なんでオミットするかな…。
ちなみにこの音源は後に”正規”リリースされているのだが(正規というか、いわゆる灰色盤だね)、曲目と曲順はこのブートと同じ。
(つまりラジオで放送されたモノと同じということ)
完全版の正規リリースを望む。

ともあれ楽曲と演奏自体はいずれも素晴らしい。
この頃のバンドが1曲目に『MIRRORS』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_191.html)からの「Dr.Music」(少し前のBLACK SABBATHとのジョイント・ツアーでの1曲目)も「R.U. Ready 2 Rock」(1978年のライヴ盤『SOME ENCHANTED EVENING』の1曲目)も演らず、前半を初期のダークな楽曲で固めていたと知れるだけでも興味深い。
(前年のライヴ盤『EXTRATERRESTRIAL LIVE』ともかなり違った選曲)
ただ、アレンジは当然ながらけっこう違っていて、アレン・ラニエのシンセサイザーは今の耳で聴くとちょっとチープな感じ。

で、初期楽曲で固めた前半のセットリストに1曲だけ放り込まれたのが…ドナルド”バック・ダーマ”ローザー(ギター、ヴォーカル)のソロ・アルバム『FLAT OUT』からの楽曲「Born To Rock」。
意外と違和感なく聴けるが。

ともあれ80年代末から90年代半ばにかけては、西新宿でBLUE OYSTER CULT(あとMOTORHEADとイギー・ポップも)のブートを探し回っていたモノだ。
90年代末から00年代半ばにかけては通販で買い漁った。
00年代後半以降はブートの類をほとんど買わなくなって現在に至るのだが、近年のBLUE OYSTER CULTは各種のライヴ音源を正規盤として多発。
何だか一時期のURIAH HEEPあたりを思い出す。
URIAH HEEPがスタジオ盤の力作を聴かせる昨今、BLUE OYSTER CULTもそろそろ新しいオリジナル・アルバムに期待したい。
メンバーの年齢を考えれば、次のオリジナル・アルバムがラスト・アルバムになっても不思議はないのだから。


(2025.12.31.全面改訂)

この記事へのコメント

  • B.O.T

    私もこのライブ大好きなんです。10月発売の新譜楽しみですが、E.ブルームの声が出なくなちゃってて、どうなんでしょうね。。
    2020年08月16日 11:00
  • 大越よしはる

    コメントありがとうございます。
    『AGENTS OF FORTUNE』40周年記念ライヴを聴いても、エリック・ブルームの声が出なくなっているがゆえに歌い回しが違っている(であろう)部分が散見されましたが…新作はタイトルからしても多分ラスト・アルバムとなるでしょう。
    彼らの奮闘に期待したいと思います。
    2020年08月17日 21:40

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