Lily & Gen with Friends/An Imperfect Life…Tribute to Johnny Thunders

AN IMPERFECT LIFE.png元LIPSTICK KILLERS~MURDER STYLE~Naruzy Suicide Bandのベーシスト・GenがLily & Gen(リリとジェン)という男女ユニットをやっているのは知っていたが、ライヴを観たりする機会はなかった。
ここに、Lily & Genの拡大編成である”Lily & Gen with Friends”名義によるジョニー・サンダースのトリビュート・ミニアルバムが登場。
元LIPSTICK KILLERS~Naruzy Suicide BandのNaruzyが主宰するD.O.A.レコーズからのリリース。
で、”Friends”が豪華な顔ぶれでびっくりしてしまった。

ジョニー・サンダース楽曲5曲と、ジョニーもレパートリーにしていたNEW YORK DOLLS「Lonely Planet Boy」、計6曲をすべてアコースティックなアレンジでカヴァーするというアプローチ。
Lily(ヴォーカル)とGen(アコースティック・ギター他)を中心に、多彩なゲストが盛り立てる。

そのゲストだが…1曲目「I Only Wrote This Song For You」からいきなり元THE ODDBALLSのスティーヴィー・クラッソンがアコースティック・ギターを聴かせる。
スティーヴィーは全6曲中4曲に参加し、「You Can't Put Your Arms Around A Memory」ではスライドをプレイ。
そしてその「You Can't Put Your Arms Around A Memory」ではLilyがバッキング・ヴォーカルに回り、リード・ヴォーカルはなんとデイヴ・カスワース。
デイヴのヴォーカルは彼が今年3月に来日した際、東京で録音されたモノという。

他にもスウェーデンのTRENCH DOGSのアンディ・ヘッカンディ(ヴォーカル)に、ACE KILLERS UNION他で活動するMr.ラットボーイ(ヴォーカル)。
そして元THE GOLDEN ARMS~ACE KILLERS UNIONで『ジョニー・サンダース コンプリート・ワークス』の監修を務めたHiroshi The Golden Arm(エレクトリック・ギター)、元THE HONG KONG KNIFEのLittle Johnnie(スライド)、そしてもちろんリリース元のD.O.A.を主宰するNaruzy Suicide(ヴォーカル、アコースティック・ギター)など。

大半の楽曲はジョニー・サンダース自身がアコースティック弾き語りなどで演奏していたモノなので、単にアコースティック・アプローチというだけなら目新しさはないのだが、ここでは少なくて3人、多くて7人という編成でドラムレスのバンド・アレンジを施された演奏になっているし、女性ヴォーカルが中心となっているのもユニーク。
そして、ジョニー自身を含めてこれまでにアコースティックで演った人は誰もいなかったのではと思われるHEARTBREAKERSの「Let Go」に驚く。
(ヴォーカルはMr.ラットボーイとLily。この曲のみドラムマシーンが控えめに鳴っている)

そんなアコースティック編成の中で、一人エレキを弾くHiroshi The Golden Armが気を吐いている。
クレジットが”Electric guitar~Thunders licks”となっていて…その通り、まさにジョニー・サンダース本人が弾いているのではと思わされるようなイタコ状態のプレイなのだった。

ジャケットをはじめとする、Lilyによるドローイングもイイ感じ。
名古屋・東京・スウェーデンとバラバラの場所でバラバラの時期(昨年5月~今年の4月)に録音された音源をミックスしたとは思えないような音質も特筆すべきか。
参加メンバーのジョニー・サンダースに対する愛情が透ける、良いトリビュートです。
今月8日より発売中。


(2025.12.31.改訂)

この記事へのコメント

  • HiroshiTheGoldenArm

    Great review!
    私のブログに転載させてもらいました。
    2020年06月30日 23:40
  • 大越よしはる

    あっ、Thunders licksの本人が!
    2020年07月01日 20:54

この記事へのトラックバック