現在のパーソネルはKIYOSHI NAGATA(ヴォーカル、ギター)、Mr.P(ベース、コーラス)、KO-SHO-Good Sun(ドラム、コーラス)の3人。
前作のラインナップからドラムが交代した模様。
しかし疾走するパンク・ロックにルーツ・ミュージックを絶妙に混ぜ込む、その音楽性には変化なし。
作を重ねる毎にカントリーやブルーズの要素がちょっとずつ後退し、逆にストレートなR&Rの部分がちょっとずつ増している感もありつつ、根底にやっぱりルーツ・ミュージックがあって、曲によってはジョージ・サラグッドあたりに通じるようなテイストも。
1曲目「YOU FUCKIN FAKE」イントロからRAMONESっぽくて嬉しくなる。
4曲目「DARK COOL BERLIN」イントロのベースはTHE DAMNED初期のキャプテン・センシブルあたりを思わせたりもするし。
一方その「DARK COOL BERLIN」の歌詞に”テクノが流れるイキな街で/足の悪い老人が歩いてく”とあるように、彼らにとってパンク・ロックもルーツ・ミュージックも伝統芸能的な古色蒼然としたモノではなく。
彼らのR&Rは最新型のエレクトロ・サウンドと同じ地平で、あくまでも現在進行形の音楽として鳴らされている。
「YOU FUCKIN FAKE」に続いて「FUCKIN GO TO HELL」、更に「YOU'RE RIGHT!! I'M WRONG」と、腐った奴らにノーを突きつける姿勢も変わらず。
一方で「I'M JUST A MAN」や「SILLY BOY」ではダメな自分も馬鹿な自分も直視して、”そんな奴でも成長はするぜ”(「SILLY BOY」)と愚直に前に進もうとする。
悪態をつく曲でもポジティヴな曲でも、いかにもそれ風な通り一遍のポーズじゃなく、根底に市井の生活者/労働者としての視点があり。
キャッチーさやユーモアのセンスもたんまり。
前作同様に女性ヴォーカルやサックス、それにオルガンやアコーディオンといったゲストも参加して、アレンジに幅を持たせている。
グルーヴィーなオルガンをフィーチュアしてR&Bテイストな「WHITE SNAKE SKIN GIRL」なんかは、曲名に通じるイギリスのあのバンド、およびそこのヴォーカリストが在籍していたあのバンドを思い出したり。
(歌詞に”BLACK NIGHT”とある…)
サックスを重ねてロカビリーとジャズをミックスしたようなインストゥルメンタル「MAD DOG MARGARITA」もおしゃれでカッコいい。
(そしてKIYOSHI NAGATAの確かな腕前もよくわかる)
2009年の1stアルバムから11年でアルバム4枚。
多作とは言えないものの、日々の生活を回しながら続けているインディペンデントなバンドとしては寡作とも言い切れないだろう。
コロナ禍でレコ発ツアーはほぼ潰れた格好になっているようだが、今後も着実に続けてほしいバンドです。
ライヴ随分観てないな。
9日より絶賛発売中。
(2026.1.1.改訂)
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