V.A./JUST GO DESTROY EVERYTHING IN SIGHT!(2005)

JUST GO DESTROY EVERYTHING IN SIGHT.jpg近年はあまり見かけなくなったが(俺が知らないだけかも知れないけどね)、90年代末~00年代前半にかけては、海外のレーベルから日本のパンク/ガレージ系バンドの編集盤がけっこうリリースされていたモノだった。
コレはそんな中の1枚。
サブタイトルは”A COLLECTION OF CURRENT JAPANESE ROCK, GARAGE AND PUNK”。
実際その通りの内容。
パンク系のリイシューなどで知られるバーバンクのディオニサス・レコーズより。

17バンド17曲、約44分。
00年代前半の俺は年間100本以上のライヴを観ていたのだが、2005年と言うとライヴハウスに出かける頻度が少しずつ減り始めていた頃。
それでもここに収録されたバンドは、その大半をナマで観ている。
当時が思い起こされる1枚だ。

THE HAVE NOTSにGOOGLE-A(PLEASURE SEEKERSのカヴァー)、THE FACEFUL、THE VOLUME OUT、DAS BOOT、PAPPYS、THE GIMMIES(NEW RACEのカヴァー)…何もかもみな懐かしい。
ただし、ほとんどのバンドが当時のライヴでの熱量をスタジオ録音に刻み込むことが出来ていないと思われるのは、まあ仕方がないのかも知れない。
それでもFACEFULあたりはそれ以前の音源よりも遥かにエネルギッシュさが捉えられているし、HAVE NOTSやGIMMIESなんかも流石という感じ。
俺がライヴを観たことのなかったNO EVACUATIONSとかもかなりRAWでワイルド。
COATTAIL RIDERやLANCETやTHE KILL TIMESなど、当時単独音源を残していなかった(はずの)バンドも興味深い。

中でも飛び抜けて個性的なのはDAS BOOTだろうか。
ダークでフリーキーかつファンキーなサウンドの中で、ドラムセットに仕込まれていた一斗缶(!)のメタル・パーカッションみたいな音が鳴り渡る。

今では大半のバンドがいなくなってしまった中で、THE HAVE NOTSをはじめとして現在も存続するバンドが幾つか。
GOOGLE-AやTHE FACEFULのように、解散してはいないようだがすっかり活動ペースが鈍ったバンドもいるし、しかも今のコロナ禍では生き残ったどのバンドも雌伏を強いられている。


裏ジャケット、ディオニサス・レコーズの連絡先の下に、”We're 21, let's go out and drink tonight!”とある。
ディオニサスの誰が21歳だったのかは知らないが、当時の21歳も15年後の今は36歳。
飲みに出るのもなかなか難しい状況とはいえ、気概だけは36歳でも46歳でも56歳でも失わず、みんな生き延びてくれよ、と思う今日この頃。


(2026.1.7.改訂)

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