元SAINT ETIENNEのボブ・スタンレーとピート・ウィッグスの二人が英エイス・レコーズで編纂し続けているテーマ別編集盤の新作。
2017年にリリースされた『ENGLISH WEATHER』の続編とのことで、”英国の天候”に続いてはこれまた納得という感じの”時々曇り”。
梅雨が明けて酷暑となった今聴くには「…」という感じもするものの、ともあれ実にタイトル通りの内容に仕上がっている。
いかにも英国らしい天気を思わせる曲が並ぶ一方で、60年代末~70年代初頭の英国ポスト・サイケデリック/プログレ前夜というもうひとつのテーマもあり。
TRAFFIC、THE MOODY BLUES、YES、ARGENTといった有名どころもあれば、CRESSIDA、キース・ウエスト、SKIN ALLEY、PETE BROWN & PIBLOKTO!、'IGGINBOTTOM、TONTON MACOUTEといったB級(?)/ややマイナーどころも。
そしてCLOUDS、SHAPE OF THE RAIN、THE EXCHANGE & MARTなどといった相当マニアックなあたりも。
レーベルは多岐にわたるが、PETE BROWN & PIBLOKTO!にマイケル・チャップマンとハーヴェストから二組、SHAPE OF THE RAINにTONTON MACOUTEとネオンから二組というセレクトに思わずニヤリとさせられたり。
有名どころにしてもTRAFFICが「Hidden Treasure」、THE MOODY BLUESが「Out And In」シングル・ヴァージョン、YESが1stアルバム『YES』(1969年)からのフォーキーな「Sweetness」…と、かなり渋いところを突いてくる。
確かにサイケ以後、プログレ前夜っぽい曲が多く、特にTRAFFIC「Hidden Treasure」やSKIN ALLEY「Night Time」(プロデュースはディック・テイラー)、GRANNY'S INTENSIONS「Nutmeg, Bitter Suite」、TONTON MACOUTE「Flying South In Winter」のようにフルートをフィーチュアしたジャジーなアレンジの楽曲が耳を惹く。
PETE BROWN & PIBLOKTO!「Station Song Platform Two」やTHE MOODY BLUES「Out And in」あたりに聴けるメロトロンも、いかにも英国の曇り空(そして時々雨)という感じで実にたまらん。
半数近くはアルバムを持っていたり聴いたことがある曲で占められるが、こうして編集盤で1曲ずつ並べられるとまた違った聴こえ方をしたり。
そして名前は知っていたけど音は聴いたことなかったバンドとか、全然知らなかったような人とかも非常にイイ感じ。
このメロウネスと湿り気、先に書いた通り酷暑のBGMにはけっこう不向き(?)ながら、季節を改めて穏やかな気分で聴き流しつつコーヒーあるいは(やっぱり英国流に)紅茶など楽しみたいところ。
(2026.1.7.改訂)
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