SPIRITUAL BEASTの2枚(SPEED STROKE+SHADOW WARRIOR)

SHADOW WARRIOR.jpg世界各国のヘヴィ・メタル・バンドを精力的に紹介し続けるスピリチュアル・ビーストからの新作2枚。


SPEED STROKE『SCENE OF THE CRIME』

イタリアのグラム・メタル系バンドの3rdアルバム。
結成は2010年で、既に10年選手となる。
13年に1stアルバム『SPEED STROKE』を、16年に2ndアルバム『FURY』をリリースしている。
メンバーはジャック(ヴォーカル)、マイケル(リズム・ギター)、D.B.(リード・ギター)、フンゴ(ベース)、アンドリュー(ドラム)の5人。
HARDCORE SUPERSTAR、STEEL PANTHER、LABYRINTH、BACKYARD BABIES、GOTTHARDなんかと共演経験があるという。
基本的には北欧あたりのスリージーなバンドに近い方向性で(個人的にはMOTLEY CRUEとかを連想する部分も)、「Soul Punx」なんて曲もあるし、アルバム・タイトルもIGGY AND THE STOOGESの曲名と同じだし…なのだが、このバンド、単なるスリージーでパンキッシュなグラム・メタル・バンドではない。
アルバムを聴く限り、メンバー全員相当演奏が上手い。
特にリード・ギターのD.B.。
随所に、この手のバンドでは珍しいレベルのテクニカルな速弾きを突っ込んでくる。
6分に及ぶバラード「No Love」の途中ではアコースティック・ギターによるフラメンコ風のソロまで聴かせ。
俺がMOTLEY CRUEを思い出したのは、よくあるスリージーなグラム・メタル系バンドと違って、R&Rというよりもかなりメタリックなギターをフィーチュアしているせいだろう。
(ミック・マーズも、特にテクニカルなギタリストではなかったものの、彼のメタリックなギター・サウンドこそがMOTLEY CRUEを単なるスリージーなハードR&Rバンドと差別化していた要素だった)
ヴォーカルも実力充分だし、コーラスもキャッチー。
国内盤はボーナス・トラック1曲追加。
6日より発売中。


SHADOW WARRIOR『CYBERBLADE』(画像)

昨年このブログでデビュー・ミニアルバム『RETURN OF THE SHADOW WARRIOR』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201908article_22.html)を紹介したポーランドの新進メタル・バンド、待望の1stフルアルバム。
ミニアルバムは数量限定だったこともあり、たちまちソールドアウトとなったのだそうで。
メンバーはアンナ・クロス(ヴォーカル)、マルチン・プシュカ(ギター)、クリストフ・アフティカ(ギター)、カロル・ズマチニスキ(ベース)、ズジスワフ・クシジャノフスキ(ドラム)の5人。
ミニアルバムの後、ギタリストが一人交代したようだ。
しかし音楽性に変わりなく。
80年代のトラディショナルなヘヴィ・メタルや日本のメタルに多大な影響を受けた、スピーディーかつオールド・スクールなメタル。
何しろ曲名見てください…「Demolition Hammer」とか「Iron Hawk Rising」とか「I Am The Thunder」とか「Demon's Sword」とか「Flight Of The Steel Samurai」とか。
そして何処から引っ張ってきたのか、アルバム本編の最初と最後には日本語のナレーションも入っている。
パワフルな女性ヴォーカルと生々しいサウンドゆえに時々ドタバタした感じに聴こえるドラム(凄く独特なノリがある)はミニアルバム同様ながら、弦楽器隊によるリフやソロは更に磨かれ、
しかもテクニカルさも各所で存分にアピール。
特に「I Am The Thunder」のソロ回しで改めて明らかになったのが、カロルのベースの上手さだ。
国内盤はミニアルバム収録のヘヴィ・メタル・アンセム「Heavy Metal Typhoon」(それにしてもすげえ曲名だな…)をなんとMETALUCIFERのGezoluciferが歌った日本語ヴァージョンを含むボーナス・トラック2曲収録。
666枚(!)限定・ナンバリング入りとのことで、ミニアルバムに続いてソールドアウト必至か。
こちらは本日リリース。


(2026.2.9.改訂)

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