コレは実際に観た日のやつだ。
2003年にリリースされたイギー・ポップのアルバム『SKULL RING』にはロン・アシュトン(ギター)とスコット・アシュトン(ドラム)が参加し、実質的にTHE STOOGESの再結成作と言えるモノだった。
果たしてSTOOGESは本当に再結成し、04年3月に来日を果たす。
俺は2004年3月20日に幕張メッセで開催され、THE STOOGESも出演したフェスティヴァル「MAGIC ROCK OUT」のチケットを買っていたが。
22日に渋谷AXでSTOOGESでSTOOGESの単独ライヴが開催されると知り、すぐにそちらのチケットも入手する。
結局「MAGIC ROCK OUT」には行かず、11000円もしたチケットは未使用のまま今でも手元にある。
そして2004年3月22日(月)。
雨の中を渋谷に出かけ、会場周辺で出会ったHIROSHI THE GOLDEN ARM(THE GOLDEN ARMS~ACE KILLERS UNION)らと前飲みしてから会場へ。
AXで会った友人はTHE STOOGESのステージに上がったりしていたが、俺はジーンズのポケットに傘をひっかけたままだったせいもあって、後ろの方でまったり観ていた。
「念願だったSTOOGESのライヴをこんな後ろの方で観てるなんて、俺も歳をとったもんだぜ」とか思った(笑)。
イギー・ポップ(ヴォーカル)、ロン・アシュトン(ギター)、スコット・アシュトン(ドラム)というオリジナル・メンバー3人に、『FUN HOUSE』に参加していたスティーヴ・マッケイ(サックス)、そして元MINUTEMEN他のマイク・ワット(ベース)という5人。
このライヴ盤ではIGGY AND THE STOOGES『METALLIC K.O.』っぽいロゴが用いられているが、実際にはジェイムズ・ウィリアムソンがギターを弾いていたIGGY AND THE STOOGESではなくオリジナルのTHE STOOGESであり、当然ながら『RAW POWER』の楽曲は一切プレイされていない。
内容は言うまでもない。
素晴らしいの一言に尽きる。
ライヴ盤の曲目には記載されていないが、「Fun House」終盤のノイジーなインプロヴィゼーションは一応「L.A.Blues」に当たるようだ。
つまりこのライヴでは、「We Will Fall」と「Ann」を除く『THE STOOGES』と『FUN HOUSE』の全曲が演奏されていたということになる。
(「I Wanna Be Your Dog」は2回プレイされている)
そして『SKULL RING』収録曲や、新曲「Idea Of Fan」も。
基本的に故デイヴ・アレクサンダーのプレイをなぞっていたはずのマイク・ワットの演奏が意外に重要だった、というのは、このライヴ盤を聴くと改めてよくわかる。
終演後、最初にフロアを出た人たちの一人は、多分俺だったと思う。
(ロビーにはほとんど誰もいなかった)
物販でTシャツを買ってAXを出た。
その後は若い友人たちと渋谷で飲んで、本当に楽しい気分で帰った。
1989年1月に中野サンプラザで初めてイギー・ポップのライヴを観た時、「ああ、もう死んでもいい!」と思った。
しかしその後再結成したTHE STOOGESを観るまで、15年生きていた。
渋谷AXでSTOOGESを観て、やっぱり「ああ、もう死んでもいい!」と思った。
それから17年経ったが、今でも生きている(苦笑)。
来日ライヴの翌年にこのライヴ盤がリリースされたが、再結成したTHE STOOGESのオリジナル・アルバムは、2007年の『THE WIERDNESS』まで待たねばならなかった。
(DOLLでインタヴューした)
そしてロン・アシュトンは09年に、スコット・アシュトンは14年に、スティーヴ・マッケイは15年に亡くなってしまった。
渋谷AXももうない。
イギー・ポップはロンの死後にジェイムズ・ウィリアムソンを迎えてIGGY AND THE STOOGESとしての活動を再開したものの、それも終わってしまい、再開の予定はないという。
しかしイギーもジェイムズも、そして俺もまだ生きている。
イギーとジェイムズが再び一緒に演る可能性は、どちらかが死ぬまで0%とは言えないはずだ。
それまでにイギーが死ぬか、ジェイムズが死ぬか、俺が死ぬか。
この記事へのコメント
ま
大越よしはる
ああ…そうでしたね!
あの時会場でいろいろな人に会った一方で、会えなかった人もいたんでした…。
ま
大越よしはる
俺も良いインタヴューだったと思ってます。
(このブログでも再掲しています)