こちらは説明不要の(?)デビュー・アルバム。
先日取り上げたミシェル・ポルナレフと同時に、もの凄く安く買った1枚。
ジャケットも盤も美品だったけど、”特製ピンナップ”は当然ながら(?)入っていなかった。
デビュー・アルバム…と言っても、それはTHE NOLANS名義での、ということであり、姉妹には長いキャリアがあった。
説明不要の、というには実際ちょっとややこしい。
1972年に両親含むファミリー・グループとしてスタートしたTHE SINGING NOLANSから、74年に娘たちだけでTHE NOLAN SISTERSとなり。
この時点ではアン・バーバラ・マリア、デニース・キャサリン、マリー・アントワネット(モリーン)、リンダ・メアリー、バーナデット・テレス(バーニー)の5人。
NOLAN SISTERSとして、70年代の時点でアルバムも出していた。
78年にデニースが脱退。
それ以前から活動に加わっていた末っ子のコリーン・パトリシアが正式に加入して、80年にNOLANSと改名。
オリコン・チャート1位となった(全英3位)「I'm In The Mood For Dancing」(ダンシング・シスター)に続いて、イギリスで79年にNOLAN SISTERS名義でリリースされていた『THE NOLAN SISTERS』が日本でNOLANSの『DANCING SISTERS』として改めてリリースされたのだった。
(内容は全く同じだが、名義もタイトルもジャケットも一新されている)
ジャケットには5人の姿が写っているが、リリースの時点では既にアンが結婚して離脱していた、はず。
(のちに復帰)
このアルバムがリリースされた1980年10月当時、長女アンが29歳、6女コリーンが15歳と、姉妹には大きな年齢差があった。
ジャケットには”FIVE, FRESH & FRUITY GALS”とあるものの、アン(右端)はどう見てもギャルって感じじゃないよね…。
「I'm In The Mood For Dancing」をはじめとする約半数の楽曲は当時THE DOOLEYSのプロデューサーとして知られたベン・フィンドンとマイク・マイヤーズのコンビが手掛けているが。
一方で6曲のプロデュースを担当しているのが、元TUCKY BUZZARD(!)のキーボード兼ヴォーカルだったニッキー・グレアムだったりする。
で…ぶっちゃけ、「I'm In The Mood For Dancing」以外はそんなに大したことないよね…。
アート・ガーファンクルの「Bright Eyes」やABBAの「Thank You For The Music」も、オリジナルには遠く及ばない。
とにかく「I'm In The Mood For Dancing」で一点突破、という感じの1枚。
実際、当時の日本でのTHE NOLANS、そして「I'm In The Mood For Dancing」の人気爆発は凄かった。
1980年11月にリリースされた次のアルバム『MAKING WAVES』も、国内盤(『恋のハッピー・デート』)では「Sexy Music」が外されて「I'm In The Mood For Dancing」が追加収録されているし。
(アルバムはオリコン・チャート1位)
81年に入ると『MAKING WAVES』から外された「Sexy Music」を中心とした日本編集盤『SEXY MUSIC』がリリースされたが、そこにももちろん「I'm In The Mood For Dancing」は入っていた。
更にTHE NOLAN SISTERS時代のアルバムも日本でNOLANS名義でリリースされたり。
イギリスでも当時はもちろん大人気。
レミーの参加で知られるTHE YOUNG & MOODY BAND「Don't Do That」ではリンダとコリーンの二人がコーラスで参加していたが、YouTubeで動画を観ると、モリーン、リンダ、バーニー、コリーンという当時のTHE NOLANS全員がレミーたちと楽しそうに歌っている。
しかしブームは急速に去った。
もちろん姉妹には、その後もそれぞれの人生があったのだが。
2009年に再結成した際はアルバム『I'M IN THE MOOD AGAIN』が全英22位を記録したものの、13年7月4日にバーニーが乳癌で死去。
52歳だった。
アンとリンダも癌で闘病中で、ネットでは髪の毛がなくなった二人の姿を見ることが出来る。
現在アン70歳、リンダ62歳。
末っ子のコリーンも今やバーニーの年齢を超え、56歳となっている。
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