コレもそのひとつ。
ワーナー・パイオニア(現ワーナーミュージック・ジャパン)が制作していた”総合試聴盤”というのは、かなり長い間…70年代初頭から80年代末ぐらいまで配布され続けていたらしい。
80年代前半までの10年以上は、同じデザインのジャケットが用いられていた様子。
ジャケットには裏表とも曲名などの記載がなく、発売日の部分も空白になっていて、手書きで書き込まれることもあったようだが、ネットで検索すると日付部分に何も書かれていなくて白いまま、というのが多い。
俺の手元にあるのもそうで、発売月や曲名その他はLPのレーベル面に記載されている。
バンド名・アーティスト名はすべてカタカナで、曲名も邦題のみ表記。
で、俺が持っているのは(昭和)50年、つまり1975年8月発売分。
なんとA・B面とも10曲ずつ、計20曲も入っている。
当然ながら、長い曲は容赦なくフェイドアウト。
A面にはニール・ヤング、ロバータ・フラック、AVERAGE WHITE BAND、ハービー・マン、サントラ『燃えよドラゴン』、トッド・ラングレン、アラン・トゥーサン、ケニー・ランキン、THE ORLEANS、ジュディ・コリンズ。
B面にはTHE SOUTHER HILLMAN FURAY BAND、MANHATTAN TRANSFER、ビリー・コブハム、フランシス・ウェイン、ジミー・ジュフリー、ウィルソン・ピケット、アレサ・フランクリン、URIAH HEEP、TEMPEST。
URIAH HEEPだけ2曲収録されていて、当時の日本での彼らの人気が窺われる。
…というか、URIAH HEEPの2曲、いずれも『LIVE』(1973年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1706.html)の収録曲で、全然75年じゃないんですけど。
それを言ったら、ジミー・ジュフリーやウィルソン・ピケットは60年代、フランシス・ウェインは50年代の音源だ。
どうやらこの”強力新譜”、純然たる新譜だけではなく再発やベスト盤の収録曲も含んでいた様子。
なるほど、『LIVE』は75年に国内再発されている。
『燃えよドラゴン』のあの有名なテーマは、”Don't think, feel!!”を含む映画の音声がしばらく続いた後、曲自体はすぐにフェイドアウトしてしまう。
(特徴的な”キンッ!”って音は、ひょっとして拍子木?)
URIAH HEEP「Look At Yourself」「Sunrise」も然り。
そういやこのレコードで初めてTEMPESTを聴いたんだったなあ。
収録されているのはTHE BEATLESのカヴァー「Paperback Writer」。
シングル・カットもされていた曲だが、コレももちろんオリジナル・リリースは1975年ではない。
ともあれ店頭でこのLPがプレイされていた70年代のレコード屋の光景が頭に浮かぶような1枚であります。
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