紹介が遅れた。
ACE KILLERS UNIONのMR.RATBOYとHIROSHI THE GOLDEN ARMが別にやっているカヴァー・ユニットのアルバム。
HIROSHIの自主レーベルではなく、オーストラリアのヴィシャス・キトゥン・レコーズからのリリース。
2018年の「RETURN OF THE LIVING DOLLS VOL.2」ではドラムを含むトリオで登場したthe GOLDEN RATだったが。
今回の録音はMR.RATBOY(ヴォーカル、アコースティック・ギター、ベース、パーカッション、キーボード、ハープ)とHIROSHI THE GOLDEN ARM(エレキ・ギター)+ゲストの岡島大源太(バリトン・サックス)の3人で行なわれている。
HIROSHIは例によって(?)”All Electric Guitars - Thunders licks”とクレジット。
ジャケットには”File Under: Soundtrack of our teenage years”とあり、15曲全てカヴァー。
HEARTBREAKERS「It's Not Enough」、THE LORDS OF THE NEW CHURCH「Russian Roulette」、RADIO BIRDMAN「Love Kills」といったコテコテな選曲はむしろ少数派で。
ブライアン・ジェイムズ「Ain't That A Shame」、ルー・リード「Rock And Roll Heart」、THE ROLLING STONES「Some Girls」、MAGAZINE「Shot By Both Sides」、RAMONES「Don't Come Close」、THE MODERN LOVERS「She Cracked」、THE SAINTS「A Minor Aversion」、THE ONLY ONES「The Whole Of The Law」…と、人選あるいは選曲に「お、そう来たか」と思わせるようなモノが大半。
更に、有名だけど驚かされるTHE STRANGLERS「No More Heroes」、PATTI SMITH GROUP「Dancing Barefoot」。
(まあ「No More Heroes」は2018年のライヴでも演ってたが)
そして元COCK SPARRERのギャリー・ラミンが結成してジョー・ストラマーがプロデュースした(初期にはYAZOO以前のアリソン・モイエも参加)THE LITTLE ROOSTERS「Ain't Proud」、ミッチ・ライダーのソロ作から「Ain't Nobody White」なんて激渋なところも。
MR.RATBOYがパーカッションでもクレジットされているものの、基本的には大半の曲がドラムレスで、MR.RATBOYの弾き語りの上でHIROSHI THE GOLDEN ARMが”あの”ギターを存分に弾きまくるという作風。
「No More Heroes」や「Don't Come Close」をはじめとして、オリジナルとはがらりと趣の異なるアレンジになっているモノが多く、楽しめる。
時々入るサックスがテナーやアルトではなくバリトンというのもユニーク。
一方、比較的ストレートなアレンジでカヴァーした「Dancing Barefoot」でのMR.RATBOYの歌唱がハマっているのにはびっくり。
(アルバムはウォルター・ルアー、シルヴェイン・シルヴェイン、アイヴァン・クラール、クリス・ベイリーに捧げられており、PATTI SMITH GROUPとTHE SAINTSを取り上げているのはそのあたりからだろう)
29日「RETURN OF THE LIVING DOLLS VOL.3」の物販でも販売されるはず。
追記:
タイトルのスペルを間違えていたことに、3ヵ月ほども経ってから気付く…。
(2023.1.21.)
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