LA! NEU?/BLUE(LA DUSSELDORF 5)(1999)

LA NEU.jpg先日紹介したKLAUS DINGER + RHEINITA BELLA DUSSELDORF『NEONDIAN(LA DUSSELDORF 4)』の続きみたいになるが。

クラウス・ディンガーがDIE ENGEL DES HERRNを経て1996年にスタートしたLA! NEU?は、00年代初頭にかけて9枚のアルバムをリリースしているが、その中では番外編的な1枚。
LA! NEU?としての新録ではなく、クラウスが84~86年にかけて、タイトル通りLA DUSSELDORFの5thアルバムとして録音し、87年にミックスも済んでいたという音源。
その後クラウスが『NEONDIAN』に参加していたスピネロことルディガー・エルゼと98年に再会を果たしたのを機に、改めてのリリースが決定したのだという。
リリースに際して、リマスターが行なわれている。

「America」以外の5曲は、ほぼクラウス・ディンガー一人で演奏されている。
タイトル曲「Blue」のみ、クラウスの義理の娘イヴィことイヴォンヌ・パースが作詞とヴォーカルで参加。
やはりというかタイトル通り、LA DUSSELDORFの延長線上にある音。
全体に不気味なエコー感。
クラウス一人だけでの録音ということで、ひょっとすると正式にリリースするための音源ではなく、デモとかだったのかも知れないと思ったりも。
(キャプテン・トリップ・レコーズに確認したワケじゃないが)

で、39分という短めのアルバムの中で、18分近くを占めるのがラストの「America」。
『NEONDIAN』に収録された「America」は約5分半だったが、ここでは3倍以上の尺。
この曲のみ、『NEONDIAN』同様スピネロ(ギター)、ラウル・ウォルトン(ベース)、チャーリー・Tことマンフレッド・テルスタッペン(ドラム)が参加している。
1984年の録音ということで、『NEONDIAN』制作当時の音源だったのではないかと。

一番の聴きモノは間違いなく「America」だろう。
『NEONDIAN』のレヴューでも「America」がハイライトと書いたが、ここでの「America」はヴォーカルも演奏も、『NEONDIAN』のヴァージョンよりも更にワイルドでヘヴィ。
”ヒッピー・パンク”などとも呼ばれたクラウス・ディンガーの本領が炸裂している。
絶叫気味の歌唱だけでなく、恐ろしくドライヴするラウルのベースがまたカッコいい。

LA! NEU?は『BLUE』以外にスタジオ作4枚、ライヴ4枚をリリースし、2001年まで活動。
そしてクラウス・ディンガーは08年に亡くなっている。
4時間近くに及んだ1996年の来日公演での、全身白ずくめのクラウスの姿…を、今でも思い出す。

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