紹介が遅れた。
静岡県静岡市の高校生たちが静岡ロックンロール組合として1973年5月に100枚限定(!)でリリースしたアルバム『永久保存盤』は、知る人ぞ知らない(?)カルトな名盤だったが、オリジナル・リリースから35年を経た2008年11月にまさかのCD化。
そしてこの度、CD化から14年、オリジナルLPのリリースから実に49年経って、アナログ再発が実現したのだった。
静岡ロックンロール組合については、以下を御覧ください。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_439.html
LP両面に11曲52分半が無理矢理詰め込まれていたオリジナルに対して、今回は音質向上のためにリマスター+45回転の12inchの2枚組という、PUBLIC IMAGE LIMITEDもびっくりの仕様。
(CDに収録されていたボーナス・トラックはないが)
静岡ロックンロール組合のバンマスだった鷲巣功(キーボード)がずっと抱いていた、演奏はともかくとして音質はもっと何とかなったはず…という想いが、半世紀近くを経て現実のモノとなった。
かつてCDを聴いた時には、技術的な拙さを凌駕するプロト・パンク的な勢い、みたいな部分に耳が行きがちだったのだが。
改めて聴き直すと、全然違う感想が出てくる。
当時高校生だった彼らの、オリジナリティと作詞・作曲の能力は、けっこう凄いぞ、と。
いや…演奏力にしても、1973年当時の(聴くべきお手本もそんなになかったはずの)地方都市の高校生にしては、ギターやハープのソロなんかも凄くちゃんとしていると思う。
村八分やRCサクセションと比較する向きに対しては、幾ら何でもスキルが違い過ぎるとは思うものの。
しかし、スタジオ内にモニターもない状態(!)での一発録りでこんなモノが出来たというのは、ある種奇跡的としか思えない。
シャン(ヴォーカル)をはじめとして今やこの世にいないメンバーをも含む静岡ロックンロール組合が、今後復活して活動する見込みは限りなくゼロに近い。
しかし作品は残り、しかも複数回の再発。
組合の魂よ、永遠なれ。
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