KATATONIA/SKY VOID OF STARS

KATATONIA.jpgスウェーデンが世界に誇るメランコリック・メタルの雄、前作『CITY BURIALS』(2020年)から3年ぶりとなる12thアルバム。
ナパーム・レコーズ移籍第1弾。
昨日リリース。

1991年の結成から今年でもう32年。
現在の編成、ヨナス・レンクス(ヴォーカル)、アンダース・ニーストロム(ギター)、ロジャー・オイエルソン(ギター)、ニクラス・サンディン(ベース)、ダニエル・モイラネン(ドラム)の5人は2016年から。

『SKY VOID OF STARS』…つまりは”Starless”ということですね。
そのタイトル通り、陰欝にして美しく、ゴシックにして叙情的な、メロウかつリリカルなメタル・サウンドが展開する。
ドゥーミーなデス・メタルだったデビュー当時はもちろんのこと、叙情派メロディック・デス・メタルで鳴らしたその後の時期も既に遠い昔。
グロウルを完全に排したヨナス・レンクスの哀感に満ち満ちたヴォーカルと、端正でメロディアスなアンダース・ニーストロムのギターを前面に出した、メランコリックにもほどがある哀愁のメタル…という路線は完全に確立され。
その方向性を更に突き詰めた音が詰め込まれている。

アンダース・ニーストロム曰く、「失われ、二度と見つからないもの、決して手が届かない領域への憧れから生まれたものを凝縮し、KATATONIAらしいサウンド、言葉で提示した」とのこと。
ああ、ブラジル音楽の”サウダーヂ”に近い領域まで来ているのだな。

イギリスのPARADISE LOSTほどにはゴシック色は強くなく。
(もちろん充分にゴスいが)
アメリカのCYNICほどにはテクニカルでもなく。
(もちろん充分に上手いが)
一方で北欧ならではの美旋律。
実にナイスな1枚。
雨の降りしきる退廃した街の路地にカラスが乱舞するジャケットもとても良い。

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