その度に”ファスト”エディ・クラークのことを、バンド・リーダーとしての芯がないとか方向性に定見がないとか書いてきちゃってるんですが。
…いや、大好きなんですよ。
特に初期の2枚は。
で、以前にも書いた通り、俺が初めて聴いたFASTWAYは、FMでかかった2ndアルバム『ALL FIRED UP』のタイトル曲だった。
「うおお、こりゃかっけえ」となった。
裏ジャケットに”ファスト”エディ・クラーク(ギター)、デイヴィッド・キング(ヴォーカル)、ジェリー・シャーリー(ドラム)の3人だけの写真が載っていた『FASTWAY』に対し、『ALL FIRED UP』では元TASTE他のチャーリー・マクラッケン(ベース)が参加し、ようやく4人編成のバンドの体が整っている。
(もっとも、このラインナップも続かなかった)
プロデューサーは前作に続いてエディ・クレイマー。
俺の手元にあるのは英オリジナル盤LPで(しかし中古で凄く安かった)、輸入盤には珍しく歌詞カードが封入されている。
前作が全米31位、全英43位とそこそこのセールスを記録したことで、リリース元のCBSもそれなりの期待をかけていたと思われ。
音楽性は完全に前作の延長線上。
LED ZEPPELINを思わせる、ブルーズに根差した正統派の英国ハード・ロック。
しかし、まるっきり「Rock And Roll」みたいだった「Easy Livin'」以外は実のところあんまりLED ZEPPELINっぽい曲はなかった『FASTWAY』以上に、このアルバムにははっきりLED ZEPPELIN風と言える曲はない。
(強いて言えば「Hurtin' Me」あたりか)
これまた以前にも書いた通り、デイヴィッド・キングの声質のせいで、何を歌っても何だかLED ZEPPELINっぽく聴こえてしまう、みたいな。
しかしLED ZEPPELINっぽい曲がないのは、全く問題ではない。
FASTWAYはLED ZEPPELINではなくFASTWAYなのだから。
タイトル曲をはじめ、充分にカッコいい楽曲、そしてカッコいい歌と演奏が詰まっている。
ところが『ALL FIRED UP』はチャート入りを逃す。
(なんでだー)
そしてFASTWAYの迷走(?)が始まるのだった…。
(いや、次の『WAITING FOR THE ROAR』とかも好きですよ)
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