ROBIN TROWER/LONG MISTY DAYS(1976)

ROBIN TROWER LONG MISTY DAYS.jpgロビン・トロワーのアルバムの中では、1974年の2nd『BRIDGE OF SIGHS』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202006article_5.html)の次に好きな1枚。
このブログに時々登場する、札幌市白石区菊水にほんの一時期あった中古レコード屋で買ったんだったか、それともRECORDS-RECORDS2条店だったか。

前作『FOR EARTH BELOW』(1975年)以降、ドラマーがアメリカ人のビル・ローダン(元SLY & THE FAMILY STONE)に交代し。
ライヴ盤を挟んでリリースされた『LONG MISTY DAYS』は、スタジオ作としては4thアルバムとなる。
プロデューサーはBADFINGER他で知られたジェフ・エメリック。

それまでに較べてポップ色を強めた…などと言われることも多いアルバムだが。
このあたりの英国ロックを聴かないような若い人が聴いたら、何処がポップなのかわからないだろう(笑)。
地味で渋い、ブルーズ・ベースのロック。
確かに初期2作あたりに較べれば多少は晴れ間が見えるようなサウンドや楽曲かも知れない。
A面1曲目「Same Rain Falls」やA面ラスト「Caledonia」、B面ラスト「Messin The Blues」あたりはノリがよい。
しかし、元SLY & THE FAMILY STONEのドラマーを迎えたからと言ってあんまりファンキーになったりするワケでもないのが、ロビン・トロワーのサガ(?)。

何しろアルバム・タイトルが『LONG MISTY DAYS』。
そもそもA面1曲目から「同じ雨が降る」「霧に煙る長い日々」とか…ポップとか明るくとかはなり切ろうはずもない、ロビン・トロワー幽玄の世界は基本的に不変。
タイトル曲が実に素晴らしい。
シンプルなAABAのスロー・ナンバーながら、聴けば一発で覚える歌メロやギター・ソロ。
大好きな1曲。

不思議なのは、1975年にロッド・ステュアートが大ヒットさせたTHE SUTHERLAND BROTHERS「Sailing」のカヴァーが入っていること。
こんな地味な(?)アレンジで、二匹目のドジョウは狙えまいに…。
しかし本作ではこの曲以外全曲がオリジナルで固められていることからして、単純に気に入ったから自分たちでも演ってみたくなったのかも知れない、とも思う。
実際この曲は、ジョーン・バエズ他、商業的なヒットとは関係ない数多のカヴァーが存在する。

アルバムは全米24位、全英31位。
多少ポップ化したのが却って裏目だったのか(?)、『FOR EARTH BELOW』の全米5位、全英26位よりかはチャート・アクションを下げる。
しかしロビン・トロワーのアメリカでの人気は根強く、80年代末までのアルバムは大体全米チャート200位以内に入り続けているのだった。

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