The Skarlets/hug

Skarlets.png1980年にリリースされ、2020年にまさかのCD化が果たされるまで、40年に渡って幻の作品とされてきた東京ポスト・パンク・シーンのオムニバス『都市通信』。
https://lsdblog.seesaa.net/article/202002article_15.html
その『都市通信』のトップを飾っていたSynchronize…の後身バンド・The Skarletsが、なんと新作音源を完成させた。

Synchronize/The Skarletsの音源は、2020年にCD3枚組の編集盤『An Afterimage』としてリリースされているが。
純然たる新作はSkarletsの1989年のカセット『Liverpool』以来34年ぶりのはず。
45回転4曲入り12inch。
(同内容のCD付き)

1979年に結成されたSynchronizeがThe Skarletsと改名したのは87年。
90年に活動休止。
2020年に活動再開。
現在のメンバーは白石未来夫(ヴォーカル)、野本健司(ギター、シンセサイザー:元NON BAND他)、小暮義雄(ドラム)、橋本由香里(ベース)、久野(横田)尚美(キーボード)の5人。
白石、小暮、久野が『都市通信』当時のメンバー、野本、橋本が活動休止当時のメンバー。
活動休止したのが今から33年前ということを考えると、よくこのメンツがそろったなと思わずにいられない。
メンバー5人はこの3月現在70歳~59歳という。

「少年画報」「Off World」「黄昏まで」「抱擁」の4曲。
シンセサイザーを前面に出したポップなサウンドに白石未来夫の無機質な感じのヴォーカルが乗っていた『都市通信』当時のSynchronizeから43年。
当然ながらサウンドは変化している。
ピアノの音色も多用され、年輪を刻んだ白石の歌唱も含め、昔に較べるとかなりオーガニック。
それでもコレはやっぱりニュー・ウェイヴ/ポスト・パンク由来の音楽で、間違いなく当時のSynchronizeからつながった音、とも感じさせる。
少年画報どころか少年キングも存在しない21世紀に”この世界はSEXYじゃないのか/SEXYの意味を知りたい”と歌われる「少年画報」…半世紀前に青少年だった白石の中に、今でも70年代の少年の面影が感じられる、気がする。


『都市通信』CD再発の立役者だったイノウエU氏は昨年夏に亡くなってしまった。
彼が生きていたら、メールやツイッターのDMでこの12inchの感想を話し合ったはず。
もうちょっと生きていて欲しかったんだが。


ともあれThe Skarlets「hug」、25日リリース。

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