紹介が遅れた。
2008年に結成された”トライアンファント・シネマティック・パワー・メタル”を標榜するイタリアのバンド、3rdアルバム。
15年に1stアルバム『THE HARMONIC PASSAGE』、21年に2ndアルバム『THE INHERITANCE OF BEAUTY』をリリースしている。
俺はこの3rdアルバムで初めて聴いた。
メンバーはダニエレ・バルバロッサ(ヴォーカル)、ガブリエレ・ボスキ(ヴァイオリン、オーケストラル・アレンジメント)、ジャンマルコ・バンビーニ(ギター)、マッテオ・セルレンガ(ベース)、ルカ・ギリオーネ(ドラム)の5人。
シンフォニック・メタルを標榜していてもメンバーに専任キーボーディストがいない、というのはざらにあることだが。
このバンドもキーボーディストこそいないものの、メタルでは珍しくヴァイオリニストが正式メンバーで、そのヴァイオリン奏者がシンフォニックなアレンジも担当している。
映画音楽やオペラに影響されているとのことで、冒頭の「Apertio ad Profundum」からいきなり大仰なクワイアが炸裂する。
そしてどの曲でも管弦大フィーチュアの目くるめくシンフォニック・アレンジ。
いかにもイタリアのバンドらしい濃さ。
それだけでなく、「Newmen」や「White Leviathan」ではそこいらのフォーク・メタル/ペイガン・メタルのバンドに全く引けをとらないケルト/アイルランド風のメロディを聴かせたりも。
ダニエレ・バルバロッサのヴォーカルも、野太くパワフルな中音域からオペラティックなハイトーンまで、とんでもなく広い声域を駆使して盛り上げる。
ガブリエレ・ボスキのヴァイオリンも随所で大活躍。
更に曲によってはブラスト・ビートも導入し。
クサいメロディのメロディック・パワー・メタルをベースに、突っ込めるだけの要素を全部突っ込んだ満艦飾。
それでいて楽曲は6分台が1曲あるだけで、大半が4~5分台とコンパクト、非常に聴きやすい。
全部乗せな感じだけどそんなに暑苦しくないのは、”冬世代”というバンド名ならではだろうか。
ともあれ欧州メロディック/シンフォニック・パワー・メタルのファンには間違いない1枚では。
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