4年ぶりのZONE-B。
そして4年ぶりのDOCTORS OF MADNESS。
2003年の初来日から20年で8回目の来日(のはず)。
何処の人気バンドですかというペース…。
前回の来日時同様、まずSISTER PAULの(というか今回はDOCTORS OF MADNESSの)ベーシスト、ススムが一人で登場して前説。
初来日以降の、DOCTORS OF MADNESS招聘で生じた赤字をぶっちゃけるMCで笑わせる。
(黒字の時もあったそうで)
初来日時に52歳だったリチャード・ストレンジ、御年72歳という。
もう72歳というべきなのか、まだ72歳というべきなのか。
1951年生まれのリチャード、76年にDOCTORS OF MADNESSがデビューした時点で25歳。
60年代には若過ぎ、パンクの時代には既に若いとは誰にも思われなかった…本当に微妙な時期にシーンに現れた人だったなあ。
…と思っているところにリチャード・ストレンジ(ヴォーカル、ギター)とマッキー(ドラム)が登場。
お約束的な「Doctors Of Madness」から、『DARK TIMES』(2019年)収録曲や新曲も交えつつ、基本的には70年代の名曲総まくりなステージを聴かせる。
前回観た時には演奏されなかった「Back From The Dead」、エンディングの"Dead, dead, dead, dead…!”から間髪入れず「Triple Vision」という流れに、否応なしに盛り上がる。
「Mitzi's Cure」演奏後、リチャードに「今のなんていう曲?」と声をかけた、多分DOCTORS OF MADNESS初見だったのではと思われる外国人客も、セットが進むうちにどんどん動きが大きくなっていく。
その「Mitzi's Cure」、今のアレンジで聴くと、リチャード/DOCTORS OF MADNESSがTHE VELVET UNDERGROUND~『BERLIN』あたりまでのルー・リードから受けていた多大な影響が改めて透けて見える気も。
「Marie And Joe」に続いて演奏された新曲「We're William Burrough's Soft Machines」に、リチャード・ストレンジの衰えないソングライティング能力を思い知る。
その後に披露された「So Many Ways To Hurt You」とか「Damn」とか「Make It Stop」とかの今世紀に入って発表された曲もそうだけど、サビが強くて、ある意味キャッチーとさえ言える。
「We're William Burrough's Soft Machines」も、1回聴いたらもうサビのコーラスを一緒に歌えるのだった。
あと21世紀の英日混成DOCTORS OF MADNESSを支え続けてきたSISTER PAULの二人の貢献が本当にナイス。
今回、「So Many Ways To Hurt You」などで聴けたマッキーの素晴らしい歌唱には驚かされた。
1stアルバムからの「Billy Watch Out」って、ライヴで初めて聴いた気がするんだけど、今までにも演奏されてたかしら。
ともあれ「Sons Of Survival」「Suicide City」から、必殺の「Waiting」。
DOCTORS OF MADNESSがTHE DAMNEDに多大な影響を与えたというのが本当によくわかる、とんでもないスピード・ロック。
特にマッキーの演奏はオリジナルを凌駕する凄まじい勢いで、ドカドカバシャバシャ鳴り続けるドラミングは、むしろDAMNED的だった。
アンコールはコレもお約束的な「Kiss Goodbye Tomorrow」からの「Into The Strange」。
70分余りで16曲(だったと思う)をぶちかましたステージは、本当にあっという間に感じられた。
アゴや首の周りに深いしわやたるみが目立ち、体形も少々変化した(ススムによれば、身長も初来日時より5cmくらい縮んだのではとのこと)リチャード・ストレンジ。
しかし「Waiting」で声がやや低くなっていると感じた以外は、歌唱も演奏も衰えが見られず。
曲によっては脳内でヴァイオリンを補完したりもしていたものの、前回同様トリオでの演奏にも不足はほとんど感じられなかった。
帰り際「また会おう!」と声をかけた俺に「(初来日から)21年目もな!」と応じたリチャード…まだまだ来日を重ねてほしいモノです。
(2024.12.2.改訂)
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