その次、85年の『FLY ON THE WALL』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_332.html)も然り。
レコードを借りてカセットテープに落としたりしたのじゃなく、リリースと同時に自分で買ったAC/DCのアルバムは、88年の『BLOW UP YOUR VIDEO』だった。
当時買ったアメリカ盤のLPは、今でも手元にある。
チャートを制覇した80年代初頭をピークに、その後しばらくのAC/DCは今ひとつピリッとしない状態が続き。
…とは言っても、これまた何度も書いて来たとおり、『FLICK OF THE SWITCH』が全英4位、全米15位、『FLY ON THE WALL』は全英7位、全米32位と、それなりには売れ続けていたのだが。
オリジナル・アルバムのペースが落ちた一方で、1984年には初期の楽曲を収録したミニアルバム『'74 JAILBREAK』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201907article_19.html)、86年にはサントラ盤扱いの編集盤『WHO MADE WHO』…と、リリースはわりと切れ目なく続けてもいた。
そこに、満を持して(?)登場した11作目のオリジナル・アルバムが、『BLOW UP YOUR VIDEO』だった。
デビューから14年、既に盛りを過ぎたと見られていた(?)バンドが、1曲目「Heatseaker」から軽快にぶっ飛ばす。
そう、久々にハリー・ヴァンダ&ジョージ・ヤング(元THE EASYBEATS~FLASH & THE PAN)をプロデュースに迎えたこのアルバム、ヴェテランらしからぬ(?)軽快さに満ちている。
それにしても、改めて聴くと「Heatseeker」も続く「That's The Way I Wanna Rock N Roll」も、そんなに速いワケじゃない。
当時は凄く速く感じたんだけどなー。
ともあれ最初に「Heatseeker」「That's The Way I Wanna Rock N Roll」、最後に「This Means War」と疾走曲を配した構成は大当たりだったと思う。
しかも、ヘアメタル勢なんかを多少意識したのではと思われる、意図的にキャッチーな曲作りが見て取れた。
当時全盛ながらロートル勢(?)には無縁と思われがちだったMTV…を笑い飛ばすようなジャケット(そして「Heatseeker」のPV)も挑戦的にして痛快だ。
(しかしブラウン管TVというのが時代を感じさせる…)
果たして、『BLOW UP YOUR VIDEO』は全英2位、全米12位と、『FLICK OF THE SWITCH』『FLY ON THE WALL』以上のヒットを記録する。
そしてこのアルバムはサイモン・ライト(ドラム)が参加した最後のアルバムとなっただけでなく、AC/DCにとって80年代最後のアルバムとなり。
後任ドラマーとしてクリス・スレイドを迎えたAC/DCは、90年代以降もビッグネームであり続けるのだった。
ところで…このアルバムをずっとアメリカ盤LPで聴き続けていた俺には、歌詞がわからなかった。
AC/DCの楽曲中でも屈指の哀愁メロディを聴かせる名曲「Two's Up」…国内盤CDの歌詞対訳で”3P”の歌だと知った時のショックと言ったら(苦笑)。
(あのメロディにあの歌詞というのも、わざとだったのではないかと思っている)
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