(現編成は2016年からだが、バンド名通り3人組というのは堅持されている)
彼らが19年に5年ぶりの2ndアルバムとしてリリースし、当時EURO-ROCK PRESS Vol.83(https://lsdblog.seesaa.net/article/201912article_2.html)でも紹介した『SPiRiTRiAL』…が、”新装盤”として新たにリリースされた。
オリジナル・リリースから既に4年。
このタイミングで純然たる新作アルバムではなく、何故前作の新装盤なのか…というのは、いろいろ事情などもあるのだと思う。
(25年でアルバム2枚とは相当な寡作…)
ともあれ現編成での初のアルバムとして、堂々のセルフ・タイトル作だった『SPiRiTRiAL』に対する、メンバーの並々ならぬ思い入れ…は間違いなく絶大だったはず。
(”今日の再発・発掘音源”ではなく敢えて”今日の新譜”枠で紹介します)
現在のラインナップはTakeaki Itoh(ヴォーカル、ベース、キーボード、プログラミング)、Takehito Katsuya(ドラム:元・上弦の月)、Masaru Maruoka(ギター)の3人。
唯一のオリジナル・メンバーであるTakeaki ItohはFENCE OF DEFENCEとグレン・ヒューズを敬愛しているということだが、それはこのアルバムを聴けば即座に了解出来る。
で、今回は11曲入りだったオリジナル・ヴァージョンに序曲「Overture」(そのまんまのタイトル)と、ボーナス・トラックとしてアルバム収録曲「Firefly」のアコースティック・ヴァージョンを加えた全13曲。
更に、各楽曲には大幅なリテイク、リミックス、リマスターが施されている。
「Divide The World」が2004年からあった曲、「Calling」「Sad Ride」は05年頃から、「Firefly」は01年頃から、「Anthem」は00年頃、そして「1999」に至ってはバンド結成当初の1998年に作られた曲ということ。
つまり一番古い曲は四半世紀前。
それだけに練り上げられた楽曲がそろっている。
(「Anthem」は『SPiRiTRiAL』オリジナル・ヴァージョンの時点で3回目のレコーディングだったという)
とにかく演奏も歌も上手い。
(ライヴは配信でしか観たことがないのだが、やっぱり超絶に上手かった)
メロディ自体はキャッチーなのに、アレンジと演奏の複雑なことと言ったら、そこは完全にプログレ。
変拍子リフやら目まぐるしいリズム・チェンジやら。
一方ハード・ロック色も強い。
演奏巧者が持てるテクニックの限りを尽くしてキャッチーな楽曲を演っている点ではASIAにも通じる…というのは、オリジナル・リリース時にEURO-ROCK PRESSでも書いた。
Takeaki Itohのエモーショナルなハイトーン・ヴォイス、曲によりアラン・ホールズワース風にもゲイリー・ムーア風にもなるMasaru Maruokaのギター、「Promises」あたりに顕著なTakehito Katsuyaのヘヴィでビッグなドラム…と、聴きどころ多数。
『SPiRiTRiAL 2023 edition』、本日リリース。
12月1日(金)にはバンドが活動当初に出演していた大塚MEETSでワンマン・ライヴも開催されるとのこと。
この記事へのコメント