ウェンディのマネージャーにしてパートナーだったロッド・スウェンソンの差配だったのだろう。
そんな中の1枚。
一応”グレイテスト・ヒッツ”ということになっている。
(まあPLASMATICSもウェンディのソロも、ヒットなどほど遠かったのだが)
いろいろ雑だ。
ジャケットはブートみたいに見えるし。
40分11曲しか入ってないし。
まあ副題に”LOVE SONGS FOR THE APOCALYPSE”とあるように、ウェンディ・O・ウィリアムズの”ラヴ・ソング”を集めたという体らしいので、それでこの内容なのか。
PLASMATICSの1stアルバム『NEW HOPE FOR THE WRETCHED』(1980年)から1曲+当時の未発表曲1曲。
2ndアルバム『BEYOND THE VALLEY OF 1984』(81年)から1曲。
ミニアルバム『METAL PRIESTESS』(81年)から1曲。
3rd『COUP D'ETAT』(82年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1500.html)からは1曲も選ばれておらず、2002年にリリースされた『COUP D'ETAT』のデモ音源集『COUP DE GRACE』から1曲。
(このアルバムのタイトル曲「Put Your Love In Me」)
ウェンディ・O・ウィリアムズの1stソロ『WOW』(84年)から2曲。
2ndソロ『KOMMANDER OF KAOS』(86年:https://lsdblog.seesaa.net/article/202004article_22.html)から3曲。
PLASMATICSの再編作『MAGGOTS: THE RECORD』(87年)からは1曲も選ばれず。
そしてウェンディの3rdソロにして生前最後のアルバムとなった『DEFFEST! AND BADDEST!』(88年)から1曲。
『NEW HOPE FOR THE WRETCHED』からの「Dream Lover」はボビー・ダーリン(!)59年の大ヒット曲(全米2位)のカヴァーで、ウェンディがフリーキーなサックスを聴かせる。
(コレがえらくカッコいい)
『KOMMANDER OF KAOS』の「Jailbait」はもちろんMOTORHEADのカヴァー。
アルバムや時期毎に参加メンバーはもちろん違い。
『NEW HOPE FOR THE WRETCHED』(全英55位、全米134位)ではあのジミー・ミラー(THE ROLLING STONESやMOTORHEADで有名)がプロデュースしたばかりか、パーカッションで演奏にも参加。
『BEYOND THE VALLEY OF 1984』(全米142位)では元ALICE COOPERのニール・スミスがドラムを叩いている。
『METAL PRIESTESS』と『COUP DE GRACE』は元EDGAR WINTER GROUPのダン・ハートマンがプロデュース。
『WOW』ではジーン・シモンズがプロデュースを担当しただけでなく、変名でベースもプレイ。
(KISSの他のメンバーも参加)
『KOMMANDER OF KAOS』ではその後再編RAINBOWに参加するグレッグ・スミスがベースを弾く。
ナニゲに豪華。
で、ほとんどのアルバムに参加しているのは、モヒカンが印象的だったリッチー・ストッツ(リード・ギター)ではなく、PLASMATICSではあまり目立たなかったウェス・ビーチ(リズム・ギター)なのだった。
ともあれ、コンセプトがどうだか知らないけど、やっぱり曲が少な過ぎるよ。
せっかくレーベルをまたいで編集することが出来たんだから(と言いつつ『COUP D'ETAT』から1曲も収録されていないのは、権利関係の問題があったのかも知れないが)…俺だったら『NEW HOPE FOR THE WRETCHED』の曲をもっとたくさん入れるけどね。
(結局PLASMATICS/ウェンディ・O・ウィリアムズのアルバムで全米チャート入りを果たしたのは『NEW HOPE FOR THE WRETCHED』と『BEYOND THE VALLEY OF 1984』だけだった)
『MAGGOTS: THE RECORD』からも1曲ぐらい入れてイイ。
たっぷり70分ぐらいのアルバムにすべきだったのでは…。
それにしても、こうして改めて聴き直すと、PLASMATICSこそVENOM他に先駆けたメタル・パンクの祖だった…という思いを強くする。
それどころかスラッシュ・メタルの開祖のひとつと言ってもイイ。
しかし、打ち込みを用いたヒップ・ホップ/ラップ・メタル風の『DEFFEST! AND BADDEST!』ばかりは正直いかんともしがたいなあ…。
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