ファンタジーあるいは消えた漫画家

FOOL'S MATE.jpg仕事がどうにかギリギリ進捗ペースを上回っているので、合間に昔のFOOL'S MATEなんか読み返していたんですよ。
(画像)
1980年3月のVol.11。
ほえー、44年前!
当時は「ぱふ」の増刊だったんだな。
俺が入手したのは確か86年頃で、このブログに時々名前が出てくる南郷7丁目の「文教堂書店」で買ったのだった。
表紙の裏に文教堂書店の値札シールが貼ってある。
350円。
さっきネットで検索してみたら、今でも1000円ぐらいで入手可能みたい。

特集は”ファンタジィ パートⅡ”。
パートⅠは1年前のVol.4だったそうで。
(当時のFOOL'S MATEは隔月刊)

巻頭の記事は図版を豊富に用いた、ファンタジー・アートの記事。
朱嶌摩彦という人が力の入った文章を書いているが、今その名前で検索してもまったく何も引っかからない。
で、掲載された図版の中に、漫画家・内田善美による「天使之図」があり。
ページの隅を見ると、”資料協力:内田善美”とある。
内田善美って、当時FOOL'S MATEとつながりがあったのだろうか。
それとも寄稿した朱嶌摩彦氏と親交が?

内田善美か…。
近年どうしているのだろうと思って、これまた検索してみたが。
1984年の読み切りを最後に、漫画は描いておらず。
87年に「ぶ~け」他にイラストが掲載されて以降は、完全に消えてしまったらしい。
それから既に40年近く。
単行本は一切復刊されていないとのこと。
あの有名な『消えたマンガ家』シリーズでも、取材を拒否されたという。

朱嶌摩彦の記事では、日本のコミック界におけるファンタジーの担い手として、大島弓子、大矢ちき、めるへんめーかー、山岸涼子、高野文子、大友克洋、ひさうちみちお、ますむらひろしと並び、内田善美の名前が筆頭に挙げられている。
御覧の通り、現在では大御所として知られる人もいれば、とんと名前を見かけなくなった人も。
(そして今では”ファンタジー”と縁遠そうな人も)
余談だが、山岸涼子の現時点での最新作『レベレーション(啓示)』の最終話では思わず泣いてしまった。

話を戻すと、FOOL'S MATE Vol.11が刊行された時点で内田善美は26歳。
存命であれば現在70歳となる。


たまたま思い付いたので検索しながら書いた話。
特にまとめない。
BGMはGENESIS『FOXTROT』。

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