HAWKWIND/OUT & INTAKE(1987)

HAWKWIND OUT AND INTAKE.jpgオリジナル・アルバムなのか編集盤なのか、微妙な1枚。
タイトルからして「アウトテイク集か?」と思うよね…。

1982年のスタジオ録音2曲、82年11月のライヴ音源5曲、86年のスタジオ録音5曲からなる。
一応当時の最新録音を含み、86年の録音の翌年にリリースされているので、一応はオリジナル・アルバムに数えられるような。
少し前に紹介した『P.X.R.5』(79年:https://lsdblog.seesaa.net/article/502604757.html)や、『ZONES』(83年)とかに近いポジションのアルバムと言えるだろう。

1982年のバンドは同年のアルバム『CHOOSE YOUR MASQUES』当時のデイヴ・ブロック(ヴォーカル、ギター、シンセサイザー、キーボード)、ヒュー・ロイド・ラントン(リード・ギター、ヴォーカル)、ニック・ターナー(サックス、フルート)、ハーヴェイ・ベインブリッジ(ヴォーカル、キーボード、ベース、パーカッション)、マーティン・グリフィン(ドラム)に、CDボーナス・トラックの2曲のみマイケル・ムアコック(ヴォーカル)。
86年のメンバーはデイヴ、ヒュー、ハーヴェイに、アラン・デイヴィー(ベース、ヴォーカル)、ダニー・トンプソン(ドラム)、そしてポール・コボルド(オルガン)。

ポール・コボルドという人は、CDのインサートではゲストとかの表記もなく、他のメンバーと同じ大きさの文字でクレジットされているが、HAWKWINDのメンバーではなくロックフィールド・スタジオのエンジニアで、このアルバムだけでなく、『SPACE BANDITS』(1990年:https://lsdblog.seesaa.net/article/202110article_6.html)や『LOVE IN SPACE』(96年:https://lsdblog.seesaa.net/article/501689624.html)をプロデュースした人。
『OUT & INTAKE』では演奏には2曲のみ参加。
このアルバムのスタジオ音源は、いずれもロックフィールド・スタジオで録音されている。

曲名からしてニック・ターナーの曲だというのが丸わかりな「Turner Point」から始まる。
フリーキーでなかなか面白い。
かと思ったらロバート・カルヴァートのソロ曲をしれっといただいた「Ejection」(何故かすぐフェイドアウト)や、『QUARK, STRANGENESS AND CHARM』(1977年)収録曲「Hassan I Sahba」を再録した「Assassins Of Allah」とか、なんかお茶を濁した感の曲が多い(苦笑)。
ライヴ音源の「Confrontation」は「Brainstorm」か何かの中間部分を抜き出したっぽいし。
そしてCDの未収録のボーナス・トラックには、アルバム『WARRIOR ON THE EDGE OF TIME』のタイトル曲のようでいてそのアルバムには入っていない(!)「Warrior On The Edge Of Time」が。
(スペーシーなバックにマイケル・ムアコックのスポークン・ワードが乗る)

なんかピリッとしない1枚なんだけど、嫌いではない。
Amazonを見るととんでもない値段が付いている一方で、レヴューの評価は総じて低め。
そしてこの頃のメンバーも、ヒュー・ロイド・ラントン、マーティン・グリフィン、ニック・ターナーと既に3人が鬼籍に入っている。

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