一時活動を休止する前の2006年、レーベルはアラバマのLOLASを大プッシュし、6月から9月にかけて”LOLAS4ヵ月連続アルバム・リリース”というのをやっていた。
その第3弾がコレ。
しかし、日本独自企画のこのアルバムには、多くのファンが驚いたに違いない。
珠玉のパワー・ポップで知られたLOLASが取り組んだ、60年代ガレージ・パンクを中心とするカヴァー集。
1曲目からMOVING SIDEWALKS(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_255.html)の「99th Floor」というのに驚く。
以下、ラリー・ウィリアムズ「She Said Yeah」、THEM「I Can Only Give You Everything」、THE SONICS「Boss Hoss」、THE LITTERあるいはTHE ELECTRAS(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_209.html)の「Action Woman」、ゲイリー・U.S.ボンズ「New Orleans」、THE SQUIRES「Going All The Way」。
SONICSのレパートリーとして知られ、THE BAWDIESもCD-R『WITH THE BAWDIES』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_16.html)で取り上げていたリチャード・ベリー「Have Love Will Travel」。
サム・クック「Having A Party」、マット・ヒルのヴァージョンが知られるブルーズ「Tappin' That Thang」。
そしてLOLASの新曲「Paralyzed」。
THE SQUIRESとかマット・ヒルあたりが多少マニアックかなという程度で、かなりベタベタな選曲。
驚くには当たらないのかも知れない…コレがガレージ系バンドによるカヴァー・アルバムだったなら。
しかしこれらを演奏していたのは、キラキラしたパワー・ポップで人気のLOLASだったのである。
「Boss Hoss」「Action Woman」など、ガレージ系では説明不要な有名曲が多いのだが、LOLAS/パワー・ポップのファンが知っていた曲は、半分以下とかではなかったか。
何故こんな選曲になったのだろう。
それはLOLASその人であるティム・ボイキンのルーツにこれらがあったから、ということになるだろう。
しかし、いきなりコレを提示されたLOLASのファンは、戸惑ったかも知れないと思う。
まあ、出来はすこぶる良いのだけどね。
LOLASは2008年のアルバム『LIKE THE SUN』を最後に、10年以上リリースがなく。
(活動自体は続いていて、16年に来日していたが)
ほぼ同じ期間、ウィザード・イン・ヴァイナルも沈黙していた。
そしてLOLASが19年に久々のアルバム『A DOZEN OR SEVEN TAPESTRIES』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202206article_6.html)をリリースするのと歩調を合わせるように、ウィザードも復活。
多くのファンが喜んだはずだ。
LOLASは2019年以降、『A DOZEN OR SEVEN TAPESTRIES』を含め3枚のアルバムをリリース。
しかし病魔との闘いが思わしくない神戸大輔のウィザード・イン・ヴァイナルは、再び活動を休止してしまった。
現時点では本人と連絡が付かない状態。
再度の復活を強く祈る。
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