NIGHTRAGE/REMAINS OF A DEAD WORLD

NIGHTRAGE.jpg今やフィンランドと並ぶメタル大国(?)ギリシャ出身のメロディック・デス・メタル・バンドによる10thアルバム。

90年代からギリシャで活動していたメロディック・デス・メタル・バンドEXHUMATIONのギタリストだったマリオス・イリオポウロスが、2000年6月にあのガス・G(ギター)と結成したバンド。
間もなくスウェーデンに拠点を移し、03年にアルバム・デビュー。
05年には2ndアルバムをリリースしているが、06年3月にFIREWINDの活動が忙しくなったガスが脱退するなど、メンバー交代は頻繁。
(オリジナル・メンバーはすぐにマリオス一人となった)
それでも活動自体に滞りはなく、11年9月に5thアルバムをリリースして、その後北米ツアーも行ない、13年11月には初来日を果たす。
19年の8thアルバム『WOLF TO MAN』が国内発売された時には、EURO-ROCK PRESS Vol.81(https://lsdblog.seesaa.net/article/201905article_27.html)で俺がレヴューを書いている。
その後22年2月には9thアルバム『ABYSS RISING』をリリースするも、14年に加入したロニー・ニーマン(ヴォーカル)が脱退し、18年から続いていたラインナップは4年しか持たなかった。
現在の編成はマリオス・イリオポウロス(ギター)、23年に参加したギリシャ人のコンスタンティノス・トガス(ヴォーカル)、マグナス・セーデルマン(ギター)、フランシスコ・エスカロナ(ベース)、ジョージ・スカモグラウ(ドラム)という、ギリシャ、スウェーデン、ベネズエラ出身のメンバーからなる多国籍バンドとなっている。

前任シンガーのロニー・ニーマンがクリーン・ヴォイスを一切使わないスクリーム一辺倒のスタイルだったためか、メタルコアに分類されることもあるバンドだが、リーダーのマリオス・イリオポウロス自身はオールド・スクールなメロディック・デス・メタルを意識している様子。
新ヴォーカリストのコンスタンティノス・トガスもクリーン・ヴォイスをあまり用いず、苛烈なグロウル/スクリーム主体ながら、やはりバンドの基本線は今もギターのクサメロを前面に出した古式ゆかしい(?)メロデスにこそあるのだろう。
(マリオスは「メタルコアじゃねえよ、勘弁してくれよ」とか思っているかも知れない)
実際、ヘヴィながらもドラマティックなリフと、時にギリシャらしい(?)エキゾチックなフレージング、そこにたま~に出てくるメロウなクリーン・ヴォイスが印象深いアクセントとなり、単なるメタルコアとは違った叙情や美旋律を聴かせるバンド。
老舗の看板を守りつつ、新章の始まりを感じさせる1枚。

『REMAINS OF A DEAD WORLD』、5日リリース。

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