国内盤は今日発売で、今日1日コレばかり聴いているという人もいるかも知れないし、先に出た輸入盤で聴きまくっていた人もいるかも知れない。
メンバーはルカ・ザッビーニ(キーボード、ギター、ベース、ブズーキ、ヴォーカル)、エリック・オムベッリ(ドラム、ブズーキ、ギター、ヴォーカル)、マルコ・マッツォッコーロ(ギター)、アレックス・マーリ(ヴォーカル)、フランチェスコ・カリエンド(ベース)という、前作と同じ5人。
作詞はメンバーではなく、アントニオ・デ・サルノとジョルジョ・フランチェスケッティの二人が担当。
そしてアレッサンドロ・ボネッティ(ヴァイオリン)とマヌエル・カリウミ(サックス)の二人がゲスト参加し、それぞれ印象的なプレイで貢献している。
タイトル通り、時を経巡る旅をテーマとするコンセプト・アルバム。
しかし、歌詞を読む分にはトータルな物語性などはあまり感じられず、さまざまな題材の多彩な楽曲(3分半のボーナス・トラックを除き、4~8分台)が詰め込まれている。
イタリアが世界に誇る…と書いたが、聴いている分には特にイタリアっぽさを意識することはない。
曲名も歌詞もすべて英語だし、70年代のイタリアのバンドに顕著だった土着性とか濃さみたいなモノがあまり感じられないからだ。
むしろ、トラディショナルっぽいメロディやアレンジが聴かれる部分では、イタリアよりも英国プログレに近いモノを感じる。
一方で70年代のブリティッシュ・ロックのような重厚さや鬱蒼とした感じがなく、スケール感がありつつもカラッと抜けが良いのは、やはり21世紀の若いバンド。
最も長い曲が8分ちょっとということからしても、ゴリゴリのプログレ・ファンだけでなく、現行の他のジャンルのロック・バンドを聴いている層にも充分にアピールする音だと思う。
もちろん、比較的コンパクトな曲の中に、プログレらしい複雑さとテクニカルさが詰まってもいる。
アレックス・マーリのエモーショナルなヴォーカルに加えて、ルカ・ザッビーニとエリック・オムベッリの二人もリード・ヴォーカルが取れるというヴォーカリスト3枚看板もナイス。
ライナーノーツの指摘通り、先日来日して素晴らしいステージを見せてくれたスウェーデンのMOON SAFARI(https://lsdblog.seesaa.net/article/503469182.html)、そして英国のBIG BIG TRAINと並ぶ、現行プログレッシヴ/シンフォニック・ロックの”御三家”と呼ぶにふさわしい力作。
未聴の人は、ボーナス・トラック収録の国内盤を是非。
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