続・記憶は遠い

ガリバース.jpgこのブログで、グループ・サウンズのレコードは何度か紹介した。
寺内タケシとバニーズのシングル「運命」とか。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1359.html
ザ・ガリバースのシングル「赤毛のメリー」(画像)とか。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1000.html
ザ・タイガースのアルバム『世界はボクらを待っている』とか。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201909article_18.html

それらのレコードを紹介した時にも書いた通り、80年代にサイケデリック・ロックをかじっていくうちに、GSのキテレツさを知ったのだった。
(当時はネオGSもブームだったし)
もちろんGSのレコードを集めまくるような潤沢な金はなかったので、ラジオが頼りだった。

で、バニーズやザ・タイガースのレコードを買ったのは、80年代後半のことだと思っていたんだけど。
俺がGSのレコードを集めるきっかけとなった、FMの番組をエアチェック(死語)したカセットテープが出てきた。
カセットのレーベルには録音の日付がきちんと書いてある。
1989年4月27日。

あれっ、80年代後半、じゃなくて80年代末だったのか。
てっきり1987年頃かと思ってたよ。

1987年と89年だったら2年しか違わないじゃねえか、と思う人もいるかも知れない。
しかし実際には、83年にようやくYMO以外の音楽を聴き始めた俺にとって、当時1年の違いでも、もの凄く大きかったのだ。
それだけラジオやレコード(そして80年代末からはCDも)を聴きまくっていろいろなモノを吸収しまくっていた80年代だった。

で、件のカセットの曲目を見ると。
ムスタング「ゲルピン・ロック」。
ザ・フェニックス「グッドバイ・ベイビー」。
491「ウォーキン・ザ・バルコニー」(ジョー山中在籍)。
バニーズ「太陽野郎」。
ジ・エドワーズ「虹の砂浜」。
ジェット・ブラザース「君はどこへ」。
そしてザ・ガリバース「赤毛のメリー」。

何だこのカルトGSオンパレードは…。
これらの曲がかかった番組のタイトルも何も一切記憶にないのだが、FM北海道で平日の午前中にやっていた番組だったはず。
どうしてこんな選曲になったのか…。
俺が「赤毛のメリー」を初めて聴いたのが、この時だった。
そして10年ほど経って、現物をタダで手に入れることになる。

それらの曲が収録されたカセットのレーベルには、”NO.787 PSYCHEDELIC ROCK XVI”とタイトルがある。
コレは、エアチェックでこしらえたカセットの787本目(!)で、サイケを集めた16本目ということだ。
当時はFMから順番にエアチェックしながらテープを埋めていったので、カルトGSの前後には他の番組から録音した他のバンドの曲も入っている。
それが、THE BUTTERFIELD BLUES BAND「East West」と、THE FEELIES「Deep Fascination」。

当時、新聞の週間FM番組表(あったんですよ、その頃はそういう紙面が)をチェックしながらFMを聴いて、「次にかかる曲をこのサイケのテープに…」などと準備していた、35年前(!)の自分をおぼろげに思い出す。
記憶は遠い。
しかし、80年代に同じようなことをしていた人は少なくないはずだ。

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