NIGHT RANGER/7 WISHES TOUR(2021)

NIGHT RANGER.jpg元RUBICONやMONTROSEのメンバーで結成されたNIGHT RANGER。
1982年11月の1stアルバム『DAWN PATROL』からの「Don't Tell Me You Love Me」が全米40位、アルバムは38位と、デビューからトップ40入りのなかなか悪くないスタート。
続く83年10月の2nd『MIDNIGHT MADNESS』からは「When You Close Your Eyes」が全米14位、そして「Sister Christian」は5位の大ヒットとなり、アルバムも15位を記録、一躍人気バンドとなる。
洋楽ロックもヘヴィ・メタル/ハード・ロックも初心者だった俺が初めて聴いたのは『MIDNIGHT MADNESS』からの「(You Can Still)Rock In America)」で、「うおお、かっけえ」となったのだった。

そして1985年5月にリリースされた3rdアルバム『7 WISHES』からは「Sentimental Street」が全米8位、「Four In The Morning」が19位、「Goodbye」が17位と、「Sister Christian」には及ばないもののヒットを連発。
アルバムも全米10位。
この時期がバンドの商業的成功のピークだった。

『7 WISHES』リリースに伴い、NIGHT RANGERは初のワールド・ツアーを敢行する。
そのツアーの中から、1985年9月25日、カリフォルニア州アーヴァインのIRVINE MEADOWS AMPHITHEATREでのステージを収録したのがこのライヴ盤。
ソースはMTVの放送用音源だという。

ブラッド・ギルスとジェフ・ワトソンという、タイプの違う凄腕ギタリスト二人をフィーチュアした、テクニカルでキャッチーな楽曲と演奏が存分に楽しめる。
「Night Ranger」ではケリー・ケイギーの短いドラム・ソロも。
前半には「Sentimental Street」が、終盤には「Sister Christian」が配され、観客も大いに盛り上がる。
でも個人的にはバラードよりも「When You Close Your Eyes」みたいなサビの強いハード・ポップの方が好きだなー。

「Don't Tell Me You Love Me」や「(You Can Still)Rock In America」のようなスピーディーかつ明快にロックする楽曲を得意としていたメンバーも、パワー・バラードばかりが取り沙汰されることは不本意だったようで。
大体『MIDNIGHT MADNESS』なんてアルバム・タイトルからしても、初期は一般ウケとかそれほど意識していなかったのではという気がしなくもない。
「Sister Christian」も、実は1982年に完成していたのが、『DAWN PATROL』への収録は見送られたのだという。
バンドはバラードだけでなく、自分たち本来のキャッチーなハード・ロックで勝負し続けたかったはず。
このライヴ盤のライナーノーツには、「Sister Christian」がバンドにとってMilestone(一里塚)でもMillstone(石臼)でもあった、なんてことが書いてある。

結局、その後4thアルバム『BIG LIFE』(1987年)は全米28位、5th『MAN IN MOTION』(88年)は81位と、チャート・アクションは失速。
しかも『MAN IN MOTION』リリース以前にアラン”フィッツ”ジェラルド(キーボード)が脱退していた。
更に89年にはジャック・ブレイズ(ベース、ヴォーカル)も脱退。
NIGHT RANGERの黄金期は短かった。
再結成して現在まで活動を続けることになるとか、30年前には想像もしなかったなあ。

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