死人が蘇って人間を襲うようになり、世界が終わってしまってから10年。
その間世話になっていたN県S地区の「玄田洋裁店」で下働き(雑用)を続けていた主人公・こうた。
店主・玄田さんが死人にやられてしまい、洋裁店を継ぐことになったこうた…しかし何しろ仕立て屋としての実務はまったくやっていなかったのだから、どうなることかと思ったのだが。
出来ないなりに(?)玄田さんの教えを受け継ぎ、早速工夫を見せている。
死人の侵入を防ぐためのバリケードで囲まれたS地区は外界と完全に遮断され。
当然インフラはまるっきりガタガタのはず。
しかし玄田洋裁店が住人の衣服を直し続けているように、鉄工所では限られた鉄材を使って住民の生活を支え続けている。
(「おい、巻きでやらねえと納期間に合わねーぞ!」なんて声が飛んでいるのだった。あと、今回登場する”麻衣ちゃん”のルックスからして、S地区では美容院やピアス屋もまだ生きているっぽい)
そして、絶望的な状況の中でも新たな命は生まれ続ける。
長期的な視点では、多分やがて滅びるしかないはずのS地区。
しかし、すべての人は死ぬまで生きる。
絶望が約束された世界で、人はそれでも光を見ようとする。
わずかな光を、なけなしの希望を。
絶望しかないはずの世界に光を見ようとするこの作品。
滅びるしかないであろう世界を舞台として設定することによって、今の世に絶望を見ている人たちに「それでも生きろ、この世は生きるに値する」というメッセージを発している…のではないかと、個人的にはそう思っている。
(知らんけど)
別に泣かせに来ているワケではないのだろうが、何話か後にいよいよ泣かされるような気もする。
(知らんけど)
ともあれ今後がますます楽しみです。
この記事へのコメント