コレはけっこうびっくりした。
アルカニア・インターナショナルというガレージ系のリイシュー・レーベルからリリースされ、ノートンがディストリビュートしている。
”A STARLIGHT DATE”というタイトルは、スカイが50年代半ばにレコーディングしたきり世に出ていないと言われる未発表曲に由来するそうで。
スカイ・サクソンことリチャード・マーシュ。
1937年8月20日、ユタ州ソルトレイクシティ出身。
エルヴィス・プレスリーやチャック・ベリーといったR&Rのオリジネイターたちが人気を博していた頃に18歳とか20歳とかだったことになる。
(つまり66年にTHE SEEDSがデビューした時点でもう29歳…)
で、ここには彼がディック・マーシュ名義でリリースした「What Chance Have I?/There's Only One Girl」(1960年)から、SKY SAXON AND THE ELECTRA-FIRESとしてリリースした「Trouble With My Baby/Do The Swim」(64年)までの7inch両面が計12曲収録されている。
ディック・マーシュ、リッチー・マーシュ(RICHIE MARSH AND THE HOODWINKS)、リトル・リッチー・マーシュ(リトル・リチャードに倣った?)名義の8曲は、のちのTHE SEEDSからは想像もつかない、ドゥーワップやロカビリーのテイストを前面に出したポップス。
コレがどうしてSEEDSのあの変態じみたガレージ/サイケデリックに…。
スカイ・サクソン(なんでまたいきなりそんな名前に…)と名乗るようになってからの、SKY SAXON AND THE SOUL ROCKERS、SKY SAXON AND THE ELECTRA-FIRESでの4曲も、基本的にはディック・マーシュ/リッチー・マーシュ時代と同路線。
(強いて言えば改名前に較べるとややR&B寄り)
ただ、最後に収められた「Do The Swim」は、なんか変なテンションを感じさせる。
たとえばルー・リードがROUGHNECKS時代に録音した「You Driving Me Insane」あたりに通じなくもない。
間奏の前にかかる妙なエコーも気持ち悪い。
THE SEEDSでのアシッド感を期待するとびっくりさせられる1枚。
でもコレはコレで面白い。
そしてSKY SAXON AND THE ELECTRA-FIRESでのリリースの翌年、THE SEEDSが結成されるのだった。
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