『世界の終わりの洋裁店』第3話

世界の終わりの洋裁店.jfifビッグコミックオリジナルで絶賛連載中(多分)の『世界の終わりの洋裁店』。
20日発売の最新号に載った最新話。

新キャラ”照男さん”登場。
死人(しびと)が跋扈するようになって完全に孤立してしまったN県S地区の、副区長の息子。
生き残ることで精いっぱいのはずのS地区における、多分誰からもリスペクトされないであろう(?)ファッション番長。
一方で、銃を扱える”強者”のはずのどんちゃん(今回初めて本名が判明!)たちも敢えて”さん”付けする、ある意味ではめんどくさいであろう存在。

人口約800人とされる孤立したS地区。
約800人の中には、もちろんいけ好かない感じの人物もいるはず。
しかしどうかすると副区長の息子という”強権”を振りかざす(?)照男さんも、本当にいけ好かないチャラ男(??)には見えない。
何しろ隔絶・孤立したS地区、みんな生きるだけでいっぱいいっぱい。
そこにいるいかなる人物にも、それぞれに生きるための”理”があるというモノ。
(というか、それがなければ本当に絶望しかないだろう)

S地区での経済がどのように回っているのか…というのはそのうち明らかになると思っていたが、意外と早く、この第3話で(少しだけ)明らかになった。
予想通り、”配給チケット”が流通している。
それを作る印刷屋も今のところ生きているのだろうし、区長をはじめとする統治のシステムも一応ちゃんと働いているのだろう。
(でないと無法地帯だ)

その一方で、照男さんの「服はトレーディングカードじゃないんです!」という一言も印象的だった。
俺が愛好するレコードやCDもトレーディングカードと同じではなく、レコードも摩耗を恐れながら聴きまくるしかないモノだからだ。
照男さんは、間違いなく俺たち(”たち”って誰よ?)の側の人間だ。

死人が所持したままだったIDカードは、俺が今でも持っていないマイナンバーカード的なやつだろう。
そしてそれは、その死人の存在の証しともなった。

何が何やら、と思いながらそれでも生きている間は生きるのだ。
『世界の終わりの洋裁店』、今後も楽しみだ。

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