(https://lsdblog.seesaa.net/article/201910article_20.html)
コロナ禍を経て、実に5年ぶりの続編が登場。
フィンランドの”終末シンフォニック・トナカイ粉砕・反キリスト・戦争推進メタル”バンド・IMPALED REKTUM(直腸陥没)のメンバー4人は、前作でのあれやこれやの結果として刑務所に収監されていた。
そこにメタル業界の大物・フィストが現れ、バンドに「WACKEN OPEN AIR」への出演をオファーする。
一度は断ったメンバーたちだったが、いつも新しいソロを試しては失敗しているロットヴォネン(ギター)の実家のトナカイ解体処理場が金銭トラブルで消滅の危機に瀕していることを知り、脱獄して「WACKEN OPEN AIR」に出演し、5万ユーロのギャラで処理場を救うことを決意する。
まんまと脱獄に成功したIMPALED REKTUMの4人は、デス・メタルの伝説的バンド・BLOODMOTORに同行し、一路ヴァッケンを目指す。
しかし彼らを憎悪し、愛車「アルマンド」を何よりも愛する看守・ドッケン(!)が執拗に追いかけてくるのだった。
その上、BLOODMOTORをも意のままに操る金の亡者・フィストの企みが元で、トゥロ(ヴォーカル)と他の3人との間に亀裂が発生。
バラバラになったIMPALED REKTUMは栄光とカネを手に出来るのか…?
…というのがおおまかなあらすじ。
前作以上の荒唐無稽・御都合主義なストーリーは更にパワーアップ。
何しろ「WACKEN OPEN AIR」の運営サイドが全面協力。
しかもその「WACKEN OPEN AIR」、劇中では妥協を知らない厳格なメタル原理主義者・クシュトラックスことパシ(ベース)に”商業主義”とボロクソに言われているんだから、シャレが効いている…。
平和主義者を標榜しながらキレると手が付けられないオウラ(ドラム)の暴れっぷりもパワーアップ。
一方で前作同様、やはりフィンランド映画らしいじんわりした哀感が随所に。
そして最後はちょっと泣かされたりも。
あと、コレも前作同様、『ブルース・ブラザース』と『スパイナル・タップ』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201806article_10.html)に対するオマージュがかなりあるね。
バンドがライヴで金を得ようとする動機は、『ブルース・ブラザース』とかなり近い。
ズバリ『スパイナル・タップ』に登場するアレ(実際に観て確認してください)が出てきたのにも「おお~」と思った。
他にも『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』や『スティル・クレイジー』なんかのバンドをネタにした映画が好きな人には、今回もおススメです。
それと、BLOODMOTORのシンガー、ロブ役の俳優が、ヒゲがなかった時期のレミーにけっこう似てるのよ…。
BABYMETALのファンは全員観に行くだろうから、前作以上の大ヒットかも知れない、と思ったり。
ところで、IMPALED REKTUMのメンバー間ではフィンランド語、外部の人間との会話では英語、という細かなリアルさが興味深かったりもする。
BABYMETALの3人も流暢な英語を話している。
彼女たちが物語にどのように関わるのかも、観てのお楽しみ。
『ヘヴィ・トリップⅡ/俺たち北欧メタル危機一発!』、2024年12月20 日(金)よりシネマート新宿ほかにて屈辱のロードショー!
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