SMALLTOWN TIGERS/CRUSH ON YOU

SMALLTOWN TIGERS.jpg2月のリリース。
9月に入手。
先月まで聴けず。

イタリア北東部のリミニという街から登場した女性トリオ、1stフルアルバム。
音源も出していない2019年に、早くも英国ツアーをやったんだそうで。
コロナ禍の20年にミニアルバム『FIVE THINGS』でデビューしている。
今回の『CRUSH ON YOU』も10曲で25分しかないので、ひょっとしたら1stフルアルバムじゃなくて2ndミニアルバムなのかも知れない。
俺が持っているのはCDだが、限定300枚ナンバリング入りのLPも出ているという。

メンバーは(多分)ジャケット左から、モンティ(ギター、ヴォーカル)、デボラ・ヴァリ(ヴォーカル、ベース)、カステル(ドラム、ヴォーカル)…だと思う。
それぞれにデザインの違う、ストライプのコスチューム。
プロデューサーのスティーヴ・カンタレッリもピアノなどで録音に参加している。

バンドはヴァリとモンティの二人で結成され、カステルはあとから加わったとのこと。
結成当初はRAMONESのコピーからスタートしたという。
RAMONES以外にもTHE B-52'sやJOAN JETT &THE BLACKHEARTSなんかの影響を受けているとか。
”メジャー・ハイプなしのTHE DONNAS”とか、”イイ曲があるTHE RUNAWAYS”とか、けっこう勇ましいキャッチフレーズを標榜している。
パンクのルーツとグラムのアティテュードをミックスした、とも語っているが、グラムのアティテュードって何だ?

ともあれサウンドは上に書いてきたようなことから想像出来るパンク/ガレージ/R&R。
全体的にRAWで直線的な演奏だけど、「I Want You」では突っ走る前半からサビでいきなりテンポ・チェンジしたりも。
ラストの「Killed Myself When I Was Young」では途中からゲストのサックスが斬り込む。
コレはTHE STOOGESの『FUN HOUSE』やTHE DAMNEDの『MUSIC FOR PLEASURE』あたりが頭にあったのかも知れない。
実際にこのバンドはDAMNEDのイタリア・ツアーをサポートしたそうで、”THE LOVERS”と題されたサンクス・リストにはDAMNEDの現メンバー全員の名前が載っている。

とりあえず勢いがあってよろしい。
今後にも期待。

この記事へのコメント