
なんとLPでのリリース。
しかも見開きジャケット!
(ジャケット内側からレコードを出し入れする凝った作り)
更に、厚い紙の大きな歌詞カードも封入されている。
原料やらプレス代やら高騰の折にやってくれるぜ…。
(画像はジャケットを開いた状態)
メンバーは前作からドラマーが交代し、Ken(アコースティック・ギター、ヴォーカル)、K.Ron(ギター)、Ajima(ギター)、Louis Inage(ベース)、Nishigori(ドラム、パーカッション)、Kummy(コーラス、パーカッション)、Tomoko Jett(コーラス、キーボード、こきりこ)の7人。
そして前作にも参加していたゲストのKo2Rock(サックス他)。
人海戦術。
録音はピース・ミュージックで、プロデュースはバンドと中村宗一郎。
エンジニアも中村が担当している。
1stアルバム『IN THE STORMY NIGHT』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201903article_18.html)に較べてグッとR&R度を増していた『SECOND TRIPS』だったが。
今回は更にR&R色を強めた感がある。
タイトル曲をはじめとして、速い曲では前作以上の勢いで突っ走る。
1分半しかない疾走曲「Anaconda」のギター・ソロの終わりのフレーズがBLUE OYSTER CULT「The Red & The Black」みたいだったり。
そんな中でも「Take A Break On A Southern Island(南の島で一服)」は曲名通りトロピカルにして、女性コーラスにはやっぱりというかT.REXっぽさを感じたり。
(前作にもT.REXっぽい曲はあった)
速い曲もミドルの曲も、基本ポップ。
全9曲中8曲がKenの作詞・作曲だが。
唯一共作となっている「Model Girl」…コレはKenによれば、彼が高校生の時にやっていたバンドの曲だという。
そのバンドでは、なんとアルファレコードでデモを録ったことがあったのだそうで。
その話が進んでいたら、KenはPSF界隈とかじゃなくて、10代でメジャーからデビューしていたかも知れんのだ。
実際にはメンバーの親が「受験だからやめさせてくれ」と言ってきて、話は流れてしまったとか…。
「Alabindian(アラブのインディアン)」とか、英語と日本語のタイトルが併記されているのは前作まで同様。
歌詞の言葉遣いに女性的な部分が見られるのもね。
楽しくて痛快なアルバムです。
我が家ではヘヴィ・ローテーション中。
正式なリリース日が決まっているワケではないということだが、レコ発ライヴは21日(土)、東高円寺U.F.O.CLUBで、もちろんそこでは販売されるとのこと。
残念ながら俺は行けそうにないけど…。
THE STRANGE MOONの活動だけでなく、最近はなんとMARBLE SHEEPでのライヴも再開しているKen、老いて(?)なお盛ん。
このまま死ぬまでロックでお願いします。
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