初めて1話完結ではない展開であるエピソード…の締め。
いつもピリピリしたオーラを放っている猟友会メンバー”りあ”の過去が描かれる。
おーっと。
そう来たか。
ってか、りあの亡くなった彼氏(美大志望)が聴いてたの、CRASSかよ。
いやマジで、そう来たか。
コレは誰が…?
まさか室井大資ではあるまい。
するともう一人の原作者・西尾雄太?
多分そうだろう。
…と思って調べてみたら、やはりパンクやニュー・ウェイヴが好きな人らしい。
あと、ここまで基本的にユルッとしたキャラクターだった主人公・こうたが、今回初めて怒りをあらわにする。
しかしその怒りも、命を投げ出そうとするりあに対して「どうでもよくなってる人がいると! こっちもどうでもよくなっちゃうし!」「別にたまに誰かの世話になってもいいじゃないですか!」という言葉とともに放たれる。
”終わってしまった世界”で、いや、終わってしまった世界だからこそ、誰かと一緒に、誠実にあがきながら生きていく。
りあはこうたに告げる。
「―別に、どうでもいいわけじゃないよ」
そして彼女は、理不尽な世界に対する怒りを原動力として生きていくのだろう。
…で、そんなお話の中にしょーもない(?)ギャグが入ってんのな(笑)。
今後がますます楽しみな一作です。
この記事へのコメント
にょす
人格の構築というのは、色々なやり方がありますよね
私は全く知らない人物ですが この一文の説明でなんとなく
その男のことが想像できる
当たり前の事ですが、ふと思いました
大越よしはる
そうなんですよね。
CRASSのTシャツを着て「いつかボクが世界ごとぶちこわしてやる」とうそぶく美大志望の男。
(美大志望であって美大生ではない。多分予備校生。そして一人称が”ボク”)
何処か痛い感じも含めて「ああ…」となる。
実に絶妙なキャラ造形だと思います。