『世界の終わりの洋裁店』第8話

世界の終わりの洋裁店.jfif前号までの緊迫感ある展開から、1話完結に戻った第8話。
(緊迫感は多少ある)

死人が跋扈し、世界が終わってしまった10年前から、主人公・こうたたちが暮らすS地区には、外から物資が入って来ることはない。
麻衣(第2話に登場)、りあ(第5~7話に登場)などの女性キャラを見る限り、美容院やピアス屋などもまだ”生きている”ようではあるが。
しかし、洗剤やせっけんなどを工業製品として生産出来るような設備もなければ資源もない様子。
(重曹の原料って日本ではとれないのか…かんすいが手に入らないS地区ではラーメンは食べられないらしい)

そこで今回こうたは、配給制となっている”洗剤”の原料を採取する鈴木さんの元を訪れる。
今回の新キャラは鈴木さんと愛犬・カルメン。
(カルメンにおやつとして干し肉を与えるシーンがあるが、普段は犬には何を食べさせているのだろう。ドッグフードとかもないだろうな)

S地区に”純粋なペット”はいるのだろうか。
カルメンも確かにペットなのだろうが、一方で飼い主を死人から守るという役割を担う存在でもある。
猟友会の人たちが犬を使っているシーンはこれまでに出てきていないけど、猟犬はいるかも知れない。

こうたが服らしきものを手洗いしているシーンが出て来る。
電力供給が限られるS地区では、ひょっとしたらもう洗濯機は使われていないのかも知れない。
(クリーニング屋は存在するのだろうか)

日本で電気洗濯機が普及し始めたのは、1950年代に入ってからのことだという。
S地区で洗濯機が使われていないとしたら、洗濯に関してはほとんど戦前のレベルということになる。
しかし、洗濯機がなかった頃は誰もがたらいなどで洗濯をしていたのだし、炊飯器が普及する前はかまどと釜で米を炊いていたワケで。
文明の利器が次々と失われていったとしても、S地区では新しい命が生まれ、つながれていくはず。
文明の利器などなくても、人は何千年も前から生きてきたのだから。
ゆっくりと衰退していく(であろう)S地区で、それでもこうたたちは死ぬまで生きる。


『世界の終わりの洋裁店』、いよいよ今月末に単行本第1集が出るそうで。
買おう。
単行本を買ったら、部屋に積んであるビッグコミックオリジナルを捨てるのだ。

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