ザ・スパイダース/真珠の涙(1968)

スパイダース.jpgザ・スパイダースについては随分前に8thシングル「なんとなくなんとなく」(1966年)を紹介したが。
https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_2164.html
こちらはその2年後の15thシングル。

ミリタリー・ルックっぽい、ピンクのジャケット。
ってか人数多いなあ。
何しろヴォーカル二人、ギター二人、キーボード(兼スティール・ギター他)、ベース、ドラムという編成。

両面ともかまやつひろし作曲、橋本淳作詞。
A面「真珠の涙」は編曲が筒美京平。
筒美が自作でない曲のアレンジだけやっているのはけっこう珍しいみたいで。
初めて聴いた時は、「夕陽が泣いている」同様に歌謡曲っぽい曲だなあ、と思っただけだった。
しかしコレ、ASSOCIATIONとかのソフト・ロックのセンを狙っていたんですってね。
そう思って聴き直すと、なるほど。
1968年の日本でそれは、随分先駆的なアプローチだったに違いない。
もちろんというか、ソフト・ロックそのものとはけっこう違ってしまっているんだけど。

ちなみに”真珠の涙”というと女の子のきれいな涙を思い浮かべるけど。
歌詞を読むと”朝の渚で ひとりたたずむ/僕の 涙は つめたい真珠”と。
いや、男の方だったんかい。

B面は「赤いドレスの女の子」。
こちらの編曲は才人・大野克夫。
(いや、ザ・スパイダースの演奏陣は全員が才人であった)
こっちは初期のバンドを思わせるビート・ナンバー…だけど、アレンジはちょっとブラス・ロック風。
これまた意欲的。

ところで。
インサート裏面の下の方に、”スパイダース・メンバー紹介”として、メンバーの名前と担当楽器と生年月日が書いてある。
最年長の加藤充は、昭和13年3月3日生まれ。
1938年!
このシングルの時点で既に30歳なのだった。
何しろ結成7周年記念のシングルということで。
結成は61年、THE BEATLESのデビュー以前のことだった。
メンバー中、加藤と田辺昭知とかまやつひろしが戦前生まれで、大野克夫と井上孝之が戦中生まれ。
戦後生まれは堺正章と井上順しかいなかったのね…。


全然関係ないけど、ニューヨーク・パンク界で活躍したアラン・ヴェガは加藤充と同じ1938年生まれ。
ちょっとおかしいと思う。

この記事へのコメント