THE CLASH/1977●NO ELVIS, BEATLES OR ROLLING STONES!!(2002)

CLASH BOOT.jpgこのブログを始めて今年で16年(!)。
”今日の旧譜”ではTHE DAMNED、THE STRANGLERS、THE JAMは紹介してきたが、SEX PISTOLSとTHE CLASHは取り上げたことがなかった。
(SEX PISTOLSについては今後も書かないような気がする)
で、CLASH。
まあ、ブートなんですけどね…。

日本製のブートCDらしい。
ブートがどんどんCD-Rになっていった00年代初頭にあって、プレスのCD。
アートワークもきちんとしている。
THE CLASHに思い入れのある人なり業者なりが作ったんだろう。

1977年11月7日、バーミンガムのTHE TOP RANK BALLROOMでの17曲53分半。
1stアルバム『THE CLASH』(全英12位)リリース&トッパー・ヒードン加入から約半年後。
”OUT OF CONTROL TOUR”の最中。
音質はまずまず。
THE CLASHの公式ライヴ盤としては『FROM HERE TO ETERNITY: LIVE』(99年)と『LIVE AT SHEA STADIUM』(2008年)が出ているが、前者は78~82年の音源を編集したモノで、後者は82年のライヴ。
77年のライヴとなると、やはりブートでしか聴けない。

時期からも明らかな通り、『THE CLASH』楽曲が中心のセットで、1年後にリリースされる『GIVE 'EM ENOUGH ROPE』(1978年:全英2位)の曲はまだない。
一方で、この時点でまだリリースされていなかったシングル曲「Clash City Rockers」「(White Man)In Hammersmith Palais」が演奏されている。
そして「1977」は本編とアンコールで2回プレイ。

何しろ1977年とあって、バンドの勢いも熱いし、観客のノリも凄い。
”Last one!”と言って演奏された「Garageland」の後、”White Riot!! パンパンパン(手拍子)”という熱狂的なアンコールが聴ける。
聴いていても『FROM HERE TO ETERNITY: LIVE』では得られない高揚を感じる。
もちろんラストは「White Riot」。


しかし「1977年にはエルヴィスもBEATLESもROLLING STONESもねえっ!」と言っていたバンドは、数年後には「今は1977年じゃない…」と言わなければならなくなる。
ジャケットはトッパー・ヒードン加入前、デビュー当時の3人。
ジョー・ストラマーの背中の”HATE AND WAR”がただただ勇ましい。
だがジョーが今の世にまだ生きていたとしたら、HATEともWARとも絶対に言わないだろう。

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