7月になってもレミーを偲ぶ

MOTORHEAD BLITZKREIG ON BIRMINGHAM 77.jpgうん、このシリーズ間違いなく1年以上続くわ(笑)。

昨日『THE MANTICORE TAPES』を紹介したが、マンティコア・レコーズ本社スタジオでのリハーサルとショウケースについては、レミー自伝『ホワイト・ライン・フィーヴァー』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1867.html)にも全く載っていない。
なので1976年8月の時点で”黄金トリオ”の音源があったなんて、想像もしてなかったね。
びっくりした。

『ホワイト・ライン・フィーヴァー』で、レミー自身が語っている。
”俺の記憶自体がボヤけちまってるから”と。
まあそりゃそうだろうなあ。
いや、むしろあの本はよくあんなにいろいろ思い出して書いてくれたもんだ、と思う。
(聞き書きを担当したジャニス・ガーザの手腕も大きかったはず)

MOTORHEADはアルバム『BOMBER』(https://lsdblog.seesaa.net/article/505333906.html)の制作中に「READING FESTIVAL」に出演。
同じ日にTHE POLICEやEURYTHMICSも出演していたという。
イイねえ。
POLICEのステュワート・コープランドは元THE DAMNEDのブライアン・ジェイムズと親しかったし、EURYTHMICSのデイヴ・ステュワートはRAMONESをプロデュースしている。
レミーは”ロックン・ロールが今ほどワケのわからねえカテゴリーにジャンル分けされてなかった時代だよ”と語っている。

有名な”爆撃機型照明装置”が登場したのは、『BOMBER』に伴うツアーからだ。
画像参照。
ただし1977年のライヴとされている『BLITZKREIG ON BIRMINGHAM '77』(https://lsdblog.seesaa.net/article/201808article_8.html)の時点でこの照明装置が存在したはずはなく、つまりこのアルバムの中身とジャケット写真は全然関係ない。

『ホワイト・ライン・フィーヴァー』日本語版では”この装置はドイツ空軍のWWⅡ型爆撃機のレプリカで”とあって、ちょっと意味が通りづらいんだけど。
原書の英文では”The rig was a replica of a German WWⅡ bomber”となっている。
より正確な意味としては”装置はドイツの第二次世界大戦時の爆撃機のレプリカで”となるだろう。
モデルになった爆撃機は”WWⅡ型”などという名前ではなく、『BOMBER』のジャケットと同じハインケルHe111。
この本の日本語訳を担当した田村亜紀さんは本当に素晴らしい仕事をしたと思うが、MOTORHEADや、あとレミーが好きだったミリタリー関係などに詳しい”翻訳監修”みたいな人がいたら、もっと素晴らしい本になったのでは、とも思う。

ところで、今日久しぶりに引っ張り出した『WHITE LINE FEVER』原書。
日本語訳が出るまで十数年、何度も繰り返し読んだ。
扉ページに”To Yoshiharu Okoshi”と添えられたレミーの直筆サインがある、俺の宝物だが。
2002年に出たこの本…うわっ、中身のページがすっかり茶色く変色してしまっている。
何しろ23年前の本だもんなあ…。

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