アルバム『YOU』リリース直後。
ライヴの全曲を収録したアルバムではないのだが。
それにしても、コレはなかなか珍しいやつ。
1974年8月に『YOU』をリリースした後、74年9月15日からツアーに出ていたGONG。
この時点のパーソネルはデイヴィッド・アレン(ヴォーカル、ギター)、ディディエ・マレルブ(サックス、フルート)、ティム・ブレイク(キーボード)、スティーヴ・ヒレッジ(ギター)、マイク・ハウレット(ベース)、ミケット・ジローディ(ヴォーカル)、そして『FLYING TEAPOT』(73年:https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_1809.html)録音時のGONGに参加してその後出戻ったローリー・アラン(ドラム:元DELIVERY)という7人。
GONGの聖母ジリ・スマイス(ヴォーカル)がいなくて、代わりにスティーヴのパートナーとして知られるミケットが参加しているのだった。
この編成のライヴ音源、初めて聴いた。
やはりというか、ミケット・ジローディの存在感は控えめ。
スティーヴ・ヒレッジのパートナーとして現在も活躍するミケットといえど、流石にジリ・スマイスの代役は務まらなかった。
そのため全面にデイヴィッド・アレンのヴォーカルがフィーチュアされる一方で、演奏陣のテクニカルなプレイも際立つ。
(とはいえ「Oily Way」とかでの、ミケットのジリとまったく違う歌唱は、それはそれで興味深い)
しかしフランスからドイツに入国する際、ローリー・アランがドラッグ所持で逮捕されていて。
その後ドイツでツアーすること自体は出来たものの、
イギリス人のローリーはフランスへの再入国を禁じられてしまい。
ツアーの続行を危ぶんだバンドは、ビル・ブルーフォード(!)を代役に立ててツアーを完遂したのだった。
(このツアー、ドラマーが交代したりティム・ブレイクが不参加の時があったりジリ・スマイスがいなかったりとか波乱続きながら、1974年8月15日から75年12月21日まで13ヵ月で、イギリスとヨーロッパだけで123公演もやったのだという)
このCD、ブレーメンでのライヴを完全収録してはいないのだが。
ボーナス・ディスク付きの2枚組となっていて。
ディスク2は、1973年5月29日にロンドンで収録されたBBC音源4曲。
こちらはミケット・ジローディ&ローリー・アランではなく、ジリ・スマイス(ヴォーカル)&ピエール・メルレン(ドラム)という、『YOU』録音時のメンバー。
(ムーランとかモエルランとか表記されることがほとんどながら、正確な表記はメルレンだそうで)
ジリのスペース・ウィスパー全開で、こっちの方が本来のGONGらしいのはもちろんなんだけど、残念ながら27分弱しか入ってない。
ところでスティーヴ・ヒレッジとミケット・ジローディは、2023年に川崎CLUB CITTA'でTHE STEVE HILLAGE BANDで生で観たんだけど。
ミケット幾つか知らないけどすげえキュートだったなあ。
この記事へのコメント
TNK
こんな偉人が過去に(クリス・カトラーとトリオ編成で)近所の喫茶店でライブしていたと最近知りました。一度はライブ観てみたかったですねえ・・。
大越よしはる
クリス・カトラーとのライヴは、確か渋谷で観ましたね。
それから10年後ぐらいだったか、デイヴィッド・アレンのインタヴューの話が出たのですが、こちらの都合が付かず流れてしまいました。
残念でした。