1980~83年にかけてカセットテープで8本リリースされていたHAWKWINDのレア音源集”THE WEIRD TAPES”。
その後2000~06年にかけてCD化されている。
このブログではこれまでにNo.5(https://lsdblog.seesaa.net/article/202007article_14.html)とNo.6(https://lsdblog.seesaa.net/article/201607article_2075.html)を紹介した。
そして、改めて確認してみたら、No.3以外全部持っていた。
(もちろんCDで。あと、流石に何でもかんでも全部買っているワケではなかった)
で、No.8。
ジャケットには”2 COMPLETE ADVENTURES IN THIS ISSUE!”とあるが、正直どういう意味なのかよくわからない。
ともあれ、”THE WEIRD TAPES”シリーズの中でも多分最も古い音源が収録されている1枚。
1曲目「Space Is Deep」は、1972年12月22日リヴァプールでのライヴ。
『SPACE RITUAL』(https://lsdblog.seesaa.net/article/501173582.html)と同一のテイク。
コレはレアでもなんでもない。
2曲目「Down On Her Knees」は、いつ何処でのテイクなのかまったく不明な未発表曲。
レミー期のようにも、デイヴ・アンダーソン期のようにも聴こえる。
(そのどちらかなのは間違いないと思う)
3曲目「Live And Let Live」と4曲目「Etchanatay」は、1973年のアメリカ・ツアーで演奏されたジャム、らしい。
リード・ベース的なベースに導かれ、ノイジーなギターと電子音に語り(サンプリングのようにも聴こえる)が乗る「Live And Let Live」。
ニック・ターナーの侘しいフルートに始まり、これまたベース・リフがリードしつつ、デル・デットマーのシンセサイザーと思われる音が飛び回る「Etchanatay」。
5曲目「Roll 'Em Pete」(ビッグ・ジョー・ターナーのカヴァー)、6曲目「Come On」、7曲目「Dealing With The Devil」(サニーボーイ・ウィリアムソンⅡのカヴァー)、8曲目「Bring It On Home」(ウィリー・ディクソンのカヴァー)は、1966~68年の録音だという。
つまりHAWKWIND以前のデイヴ・ブロック。
「Dealing With The Devil」と「Bring It On Home」は86年の編集盤『THE HAWKWIND COLLECTION』(https://lsdblog.seesaa.net/article/202206article_3.html)などの編集盤にも収録されている。
この時点では完全にブルーズ・ロック。
(4曲すべてでハープがフィーチュアされている)
「Roll 'Em Pete」と「Come On」はモノラル録音で、『THE HAWKWIND COLLECTION』に「Dealing With The Devil」と「Bring It On Home」が収録されたのは、そのへんも関係あるのでは。
9曲目「Dreaming」は「You Know You're Only Dreaming」のことで、1971年の録音。
10曲目「You Shouldn't Do That」は71年5月19日のBBCセッション、らしい。
この2曲のパーソネルはデイヴ・ブロック(ギター、ヴォーカル)、デイヴ・アンダーソン(ベース)、ニック・ターナー(サックス)、ディック・ミック(オーディオ・ジェネレーター)、テリー・オリス(ドラム)の5人だろう。
どちらもモノラル録音で、「You Shouldn't Do That」はスタジオ録音ともレミー加入後のライヴ・ヴァージョンともけっこうアレンジが違う。
全体にスローな一方で、スネアのロールを多用するテリーのドラミングはサイモン・キングとかなり違ったセンスを感じさせ。
手を変え品を変えリリースされてきたHAWKWINDのレア音源だが。
多分まだまだあるのだろうし、まだまだ出続けるような気がしている。
デイヴ・ブロックは今月20日で84歳になった(!)。
HAWKWIND自体の存続はいつまでかわからないものの、たとえデイヴが亡くなってもHAWKWINDの音源は未来永劫出続けるのではないかと…。
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