OZRIC TENTACLES/PUNGENT EFFULGENT(1989)

OZRIC TENTACLES.jpg1983年の結成から既に42年、幾多のメンバー交代を重ねながらリリースを続けるOZRIC TENTACLES。
個人的には、『JURASSIC SHIFT』(93年:https://lsdblog.seesaa.net/article/202104article_13.html)をはじめとする90年代の諸作に限る、と思うが。
まあ実際のところは、どれを聴いても同じようなもんなんだけどさ(笑)。

で、1985~89年にかけてはカセットテープのみのリリースだったOZRIC TENTACLESが初めて出したCDがコレ。
カセット時代の音源もその後CD化されているが、通常はコレがOZRIC TENTACLESの”1stアルバム”とされることが多い。
オリジナル・リリースはデイヴ・アンダーソン(元HAWKWIND、AMON DUUL Ⅱ他)のデミ・モンドから。
俺の手元にあるのは93年にバンド自身のレーベル、ダヴテイルから再発されたモノ。
(オリジナルより1曲多い)

俺がOZRIC TENTACLESというバンドを知ったのは札幌在住だった80年代末のことだが。
前橋に住んでいた90年代前半、市内に鳴り物入りで開店してすぐ潰れた(…)大きな輸入盤屋に『JURASSIC SHIFT』をはじめとするOZRIC TENTACLESのオリジナル・アルバムが並んでいて。
そこでこの『PUNGENT EFFULGENT』とかも買った。
今思えば、『JURASSIC SHIFT』当時のOZRIC TENTACLESにリアルタイムで接することが出来たのはラッキーだった。

この時点でのメンバーはエド・ウィン(ギター、シンセサイザー)、”ジャンピング”ジョン・イーガン(フルート、ヴォイス)、ジョイ・ヒントン(シンセ、サンプラー)、ロリー・ウィン(ベース)、マーヴことマーヴィン・ペプラー(ドラム)、ポール・ハンキン(パーカッション)の6人。
現在はウィン夫妻と息子を中心とするファミリー・グループとなっているOZRIC TENTACLESだが、この頃はウィン兄弟が中心となっていた。
他に、ティグことニック・ヴァン・ゲルダー(ドラム)、マーカス・C・ディエス(パーカッション)、ジェネレーター・ジョンことジョン・シュチャード(ドラム)が1曲ずつ参加している。

で、OZRIC TENTACLESのアルバムとしては珍しいことに、1曲目「Dissolution(The Clouds Disperse)」にヴォーカルが入っている。
ヴォーカルというか、クレジット通りジョン・イーガンの”ヴォイス”だが。
ライヴ中にジョンが”語り”を発することはよくあった初期OZRIC TENTACLESながら、スタジオ作で言葉を伴う声が入っている曲は本当にわずかしかない。
(単に”声”だけだったら他にも多少あったと思う)

ともあれ音楽性自体は現在に至るまで全く変わっていない。
スティーヴ・ヒレッジ在籍時のGONGにアラビックな旋律やレゲエやアンビエントなど何でもかんでもぶち込んだみたいな、エスニックで踊れるスペース・ロック。
速い曲も遅い曲もひたすらサイケデリックに浮遊し続ける。

OZRIC TENTACLESの曲の中で俺がダントツで好きなのは『JURASSIC SHIFT』収録の「Stretchy」だが。
次に好きなのは多分このアルバムに入っている「Kick Muck」だろう。
まあほとんどGONGそのものなリフだけどね(笑)。
しかしカッコいい。
ちなみに「Kick Muck」というのは、野外フェスティヴァルで客が踊った時に舞い上がる砂埃のことらしい。
いかにも野外レイヴ育ちのこのバンドらしいというか。

楽曲の好みもあるけど、やっぱりバンドとしても、ロリー・ウィンとマーヴがリズム・セクションで、ジョン・イーガンのフルートとジョイ・ヒントンのシンセが飛び回るこの頃に思い入れがあるなあ。
(いやまあ、実際にはそこらへんも、メンバー代わっても大体一緒なんだが)

その後バンドを脱退したロリー・ウィンは、1999年に亡くなっている。
90年代以降の英国サイケデリックを代表するようなイメージがあるエド・ウィンは、現在コロラド在住らしい。
ちょっと意外。

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